『教授のパン屋さん』/近江泉美 〇
教授のパン屋さん ベーカリーエウレカの謎解きレシピ (ポプラ文庫 日本文学 516) [ 近江 泉美 ] - 楽天ブックス
神出鬼没の移動パン屋さん、「エウレカ」。英国風紳士の店主で工学部教授・亘理が、パンの食べ歩きが趣味の警察官・あさひを相手に、工学知識と抜群の推察力を駆使して、日常の謎を解いていく。『教授のパン屋さん』というタイトル、パンになぞらえて(?)の謎解き、パン好きの私にとって読み始める前から期待大でしたね~。近江泉美さん、初読み作家さんです。
ただ・・・なんか、ちょっと違うな~って感じですね。謎とパンが今ひとつうまくまとまってない。作中であさひも「そこでパンの話をしなければ、最高にカッコいいのに」と、言ってますし。パンと工学は人を笑顔にする・・という亘理教授の論理、合ってるけど・・・、合ってるけどなんか違うんだよなぁ。
あさひに掛けられた容疑の釈明、派手な身なりの青年の思惑、厄介な老人が起こした傷害事件の謎、少年の家に出没する「おばけ」の正体、これらの謎に対して、亘理教授は「三つの質問」をし、そこから謎の答えを導き出す。工学の知識と卓越した情報整理によって、するすると解き明かされる解答は、「なるほど!」って思えるけど、パンとは繋がりがあまりなくて、ただ亘理教授のこだわりとして、「このパンと同じですよ」てことになるんだけど、どうにもちょっと・・・。
まあ、物語の主人公は、新人警察官であるあさひで、どのエピソードも彼の「仕事への情熱と心構えと成長」をそっと支え前に進むきっかけにな…









