『大切な人が病気になったとき、何ができるか考えてみました』/井上由季子 〇
これも、物語ではありません(笑)。エッセイ・・・?なのかしら。著者井上由機季子さんが、父母に介護が必要になってきた時に、自分が主催している物づくり工房のアイデアなどをもとに作った、様々な「手作り」の工夫を数多く紹介した本書。『大切な人が病気になったとき、何ができるか考えてみました』、まさにタイトルそのままの内容なのですが、色々なアイデアがあり、よかったです。
・・・ただし。私、美的センスというものが皆無で、とても他人様に見せらるものじゃないんですよ、手作り系。親にだって、正直イヤですよ(^^;)。よっぽど向こうの方が、器用でいいものを作るんですもの。いいアイデアだなぁと思うけど、それを実現するのは難しいという、ね(笑)。
とはいえ、「入院バッグ」の用意はいいなと思いました!お薬手帳、病歴のメモ(西暦と年号併記するといい)、血液検査データなどをひとまとめにしたものを、衣類日用品以外に用意しておく。なるほどですね。手作りのカレンダーもいいですね。あと、医療者への伝言メモとか、コミュニケーション手段も色々やっていいんだ・・と目からウロコ。子供が盲腸で入院した時に、看護師さんたち忙しそうで、色々聞くのをためらってしまったりしてたので・・・。
入院している父母の心の慰めのためのものはもちろん、医療者とのコミュニケーションの発端になったり、見舞う・介助する自分のためにもなる手作り作品は多岐にわたって、色々なものがありましたねぇ。身動きがしにくい人のために、ベッドの宮台に置くのでは見えにくいから、ベッドの…