『キミのお金はどこに消えるのか』/井上純一 ◎(コミックス)
むっっず・・・(笑)。いや、理論はすごく通ってるし、わかりやすく解説してくれているんですよ?サラサラ読める・・・が、何故か納得行かない~(笑)。今まで私が理解してた〈経済〉の感覚が誤解である・・・、という内容だからかしらん。中国人である奥さん・月(ゆえ)さんとのオモシロ日常を描いたエッセイ漫画『中国嫁日記』で有名な漫画家・井上純一さんによる、経済解説漫画『キミのお金はどこに消えるのか』 。月さんが投げかける「日本の経済、オカシデスヨ!」「ナゼデスカ?!」というツッコミや疑問に、井上さんが一生懸命わかりやすく答える、そういう展開なので、私みたいな経済素人にもわかりやすかったです。
わかりやすかった、のに納得がいかないのは、「感情的に」ですな(笑)。経済理解に感情はアカン気もしますが・・・。「公共事業はムダなほうがいい」とか「世の中から借金が消えたら、お金がなくなる」ということを、ちゃんと理解できる理論で説明してくれてるんだけど、今まで信じてたこととあまりにも違うから、訳わかんなくなっちゃうのですよ。たぶんね、井上さんの意見に真っ向反対の立ち位置の人もいて、そのひとの理屈も読んだら理解できるような気がします。つまり、私の考えの芯がまだフラフラしてるってことですな。
それから、「日本のアタマいい経済のエライ人たちが、井上氏の考えを踏襲しないのには理由があるはず」って思ってしまうからですかねぇ。もちろん、既得権益とか日本人特有の頑固さとか、あるんだろうけど。なんか、それ以外の理由も実はありそう、って疑…