『偽恋愛小説家、最後の嘘』/森晶麿 ◯
偽恋愛小説家、最後の嘘【電子書籍】[ 森晶麿 ] - 楽天Kobo電子書籍ストア
美貌の恋愛小説家・夢宮宇多(本人は〈偽恋愛小説家〉と自称)とその担当編集者・月子。前作『俗・偽恋愛小説家』のラストで微妙な関係に進展があったはずだったのに、以来お互いその件には触れず、相変わらずの曖昧な関係が続いている2人。そんななか、月子が担当する恋愛小説家・星寛人が「最高傑作が書けた」とSNSで発表する。出版権を争う各社が編集者を送り込んでいくさなか、星が真夏なのに凍死体として発見される。タイトル『偽恋愛小説家、最後の嘘』の「嘘」とは何か?本作は、森晶麿さんの描く偽恋愛小説家シリーズの完結編・・・になるのかしら??
いやぁ、相変わらず、夢センセがメンドクサイ上に、口が悪い(笑)。おとぎ話への造詣が深く、「世の中に通っている、その物語のふわふわした甘い砂糖がけの部分を引っ剥がして真実に迫る」という手段は、今までの2作同様です。とんでもない美貌に毒舌の拍車がかかり、編集者である月子を翻弄しながら、物語に挟まれる夢センセの新しい原稿で月子にも読者にも推理を促すんだけど・・・私は全然わかってなかったです。ていうかね~、どうも私と夢センセの相性はあまり良くないようで(笑)、二人の関係が曖昧過ぎてイライラしちゃうんですよね~。担当編集者と作家というビジネスな間柄で恋愛関係をはっきりさせるのは、なかなか難しいんでしょうけど。
『雪の女王』は、子供の頃に絵本を読んだことがえったような、なかったような・・・という感じで、メイ…