『きみのお金は誰のため ~ボスが教えてくれた「お金の謎」と「社会のしくみ」~』/田内学 △
きみのお金は誰のため ボスが教えてくれた「お金の謎」と「社会のしくみ」 [ 田内 学 ] - 楽天ブックス
時々「お金」についての書籍を読むことにしているのですが、本書『きみのお金は誰のため ~ボスが教えてくれた「お金の謎」と「社会のしくみ」~』も、その流れで〈読みたい本リスト〉入りしていたものです。著者・田内学さんは、元外資系証券マンで「お金」に関する書籍をたくさん記されている方です。本書、O市図書館ですごい順番待ちの末に、やっと私の手元に来ました。難しい経済や社会の話ではなく、中学生の主人公にもわかりやすいように「お金」について教えてくれるので、私のような中途半端な知識の人間でもわかる内容でした。
中学生の優斗は、ひょんなことから大きなお屋敷で「お金の謎」について教えられることになる。「お金自体には価値がない」「お金で解決できる問題はない」「みんなでお金を貯めても意味がない」大きなお屋敷で「お金の向こう研究所」のボス(関西弁でしゃべる、小動物のような初老の男性)のお金についての話を聞くうちに、世間一般で通っている「お金がなければ幸せではない」や「将来のためにお金は貯めるべき」などの欺瞞が暴かれる。何度も屋敷に通ううち、優斗はお金についての見識を新たにすることになるのだが・・・。
ボスの話、なんとなくわかるけど完全には納得できない私は、たぶんお金の奴隷なんですね(笑)。読了してもなお、「それでもお金は欲しい」と思ってますから・・・ダメじゃん。まあ、お金そのものではなく、その向こう側にある〈…