山田悠介の『レンタル・チルドレン』、ご都合主義にて、△。
現代日本のパラレル小説と考えたらよいのでしょうか?だって、日本で人身売買、ありえないでしょう。しかも、買った子供を、自分の子供として育てるって、戸籍とかどうするんですか。無教養な水無月・Rにすら、突っ込みどころ満載。子供の恐るべき老化現象には、正直気味悪い思いをしたけど。
レンタルする子供を改造する施設(?)の研究員に名前が付いてるが、意味がわからない。妙に細かいけど、設定に無理がありすぎ。リアリティを感じないのですよ、ハイ。レンタル・チルドレンは、結局何なのか、どんな恐ろしい研究がなされていたのか、レンタル(購入)のシステムは現代日本の法制にどうやってもぐり込むことが出来るのか、という設定が、キッチリ描かれていたら、結構読めたかったと思うのですがね・・・。
(2007.1.27 読了)
この記事へのコメント
D
ちょっと怖かったけど。
水無月・R
確かに、ちょっと怖いですよね。老化しても、骨と皮みたいになっても、戻ってくる執念って。
Dさんは、「レンタル・チルドレン」達は、何だったと思います?