いや~、作家さんの読書量がすごいだろうな、というのは予想してたんだけど。
桜庭一樹と言う作家さんの、読書スピードはとんでもないな。
いろんなジャンルを、怒涛の勢いで読み、いろんなことを考える。すごいな~
。

読んでて、桜庭さんの人物像がだんだん見えて来ました(と言っても私見ですけど)。
『桜庭一樹読書日記~少年になり、本を買うのだ。~』というタイトル通り、少年ぽい感じ。空手道場に通い(黒帯!)、男前な言動をして編集さんに褒められ、カレーやどんぶり飯をモリモリ食べ。
だけど、女性らしさもあり。故郷島根でも都内でも、本屋さんを彷徨い歩いて、ドキドキしながら「大人買い」。なんかそういうところ、可愛いなぁ。
作品からは、楚々とした美女を想像してたんですが、なんだかイタズラ好きでコケティッシュな美少年、って感じですね。
さてさて、内容なんですが。結構自分も読書量は多いと思ってたんですが、いや、ごめんなさい、ホント傲慢でした!

桜庭さんと私、本の好みが違うみたいです。全然重なるところない。つまり、私の読書量なんて大したことないってことです。私、難しい本苦手なんですよ・・・無教養だから・・・。
桜庭さんは、ズシンズシンと迫ってくる怖さ、とか巧妙に仕組まれた怖さ、とかが好きなのかな、と感じました。
まあ、違って当たり前か(笑)。一介の読書好きと作家さんではね。
作品が好きでも、本の好みは人それぞれですもんね。まあ、それでいいと思います。
てな訳で、案外「読みたい本リスト」は増えてません。微妙に安心というか、ちょっと残念というか・・・。
日常の桜庭さん、すんごい面白いなぁ。新宿2丁目のマンションに住み、歩いて紀伊國屋新宿店へ行き、編集さんと本について語り倒し。あ、カレー、私も好き・・・。おんなじだ!っていうかそういう所じゃなくて、頭の中身とかが似てたら良かったのに・・・
。

そして、やっぱり作家さんてすごいなぁ、と思うのです。半端じゃない読書量。物事への思考力とその展開力。
のんべんだらりとグータラ主婦生活に頭のてっぺんまで浸かってる自分を、ちょっと情けなく思ったりします。・・・とか言いつつ、そこから抜け出る気は全くなかったりして(笑)。
(2007.09.10 読了)
この記事へのコメント
すずな
ものすごい読書量と購買量にクラクラしながら読みました。
いや~圧倒されましたね。
水無月・R
桜庭さんの本の大人買いには、度肝を抜かれましたねぇ~(^_^;)。
しかもどんどん買って、どんどん読む、その圧倒的なスピード。しかもどの本にもちゃんといろんな思いを持つという、感性の鋭さ。
桜庭さんの作品の凄さは、こんなところから来てるんですね、きっと。
まみみ
水無月・R
作家さんだから「経費」扱いで、控除対象になるんでしょうが、それでもすごいですよね~、ホント。
全部読んで、それを自分の肥やしにできる、その度量の広さというかキャパシティの豊かさに、本当に脱帽!でした。
藍色
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縦横無尽のジャンル。膨大な数の本…疾風怒涛の読書量でしたね。
この中に書かれていた『私の男』、読んでみて納得の濃い一冊でした。
トラックバックやコメントなどいただけたらうれしいです。
お気軽にどうぞ。
水無月・R
TB&コメント、ありがとうございます。
桜庭さんの怒涛の読書量、すごいですねぇ・・・。
これだけ色々お読みになってるから、あれだけ面白い物語を描けるのですね。
素晴らしいなぁ。
june
水無月・R
桜庭さん、直木賞受賞ですね♪
かの『私の男』は、この頃に書いてたんですよね。ああ、なるほど、と思いました。
これだけたくさんの本を読んでるから、桜庭さんの作品は奥深いんですねぇ~。
雪芽
やはり物書きを生業としている方の読書量はもの凄いですね。
夜でも本屋に走ってしまう熱き読書魂には恐れ入りました。とともに、少年のようでありながら、浮き浮きと本を読む姿はかわゆくもあります。
先週だったか、フジのめざましで見た桜庭さんのお宅は本に埋もれていましたよ。
水無月・R
桜庭さん、愛らしい方ですよね~♪
桜庭さんの日常は、色んなことが起こって、色んなことを考えて、そしていろんな本を読んで。
全てが作家さんであることにつながる、そのパワーが感じられるエッセイでしたね。