『サブリエル~冥界の扉~』古王国記Ⅰ /ガース・ニクス ◎

オーストラリア発、アメリカ・イギリスをはじめ各国で若い読者を中心に高い評価を得たという、ガース・ニクスの古王国記三部作の第一作です。いわゆるヤングアダルトでファンタジー。・・・水無月・Rはもう、ヤングアダルトという年齢の範疇にはありませんが、それでもファンタジーは大好きです。特に世界観がしっかり構築されているものが。
この『サブリエル~冥界の扉~』、非常にきちんと確立した世界を描いています。面白かったです~。難しすぎることもなく読みやすかったですし。

サブリエルは、魔法渦巻く古王国に隣接するアンセルスティエールの女子高生。古王国に暮らす父・アブホーセンは、悪霊を鎮めるネクロマンサーだったが、ある日サブリエルにネクロマンサーの道具である7つのベルを使者を通して送って来る。父の危機を知ったサブリエルは、救出のため古王国へ入国する。
古王国に入るなり、悪霊に後をつけられ何とか父の家にたどり着き、自分が「アブホーセン」の地位を継いだと知らされる、サブリエル。父の家にいた、アブホーセンのしもべ・モゲットと、旅の途中の王家の墓で救出したいわくありげな青年・タッチストーンとともに、首都ベリサエールへむかう。
ベリサエールの地下で冥界に入り父を救出するが、その場に現われた王家の悪霊・ケリゴールを倒すために、父は自身を賭して冥界の最終門へむかうベルを鳴らした。
ケリゴールの肉体を破壊するために、アンセルスティエールに戻るサブリエルとタッチストーン。学校のそばにケリゴールの肉体があることが分かり、学校でケリゴールと対決し、多大な犠牲(サブリエルもいったん死亡)を出しながらも、ケリゴールを葬り去った。サブリエルは、冥界で歴代の「アブホーセン」達に助けられ、現世に戻って来る。

ん~、ストーリーを書くとあっさりしちゃうなぁ・・・。モゲットの激しい開放やアブホーセン一族への怨恨と再呪縛、サブリエルとタッチストーンのほのかな恋愛感情の動き、魔術で死霊を操り真の死へ送るネクロマンサーの技、主人公サブリエルの魔術師として人間としての成長など、いろいろと深いところはいっぱいあるのですが。

3部作ということで、続巻の『ライラエル』『アブホーセン』、楽しみですねぇ。

タッチストーンが王家に関連する人間かな?というのは想像がついてましたが、まさか直系とは・・・。心身ともに強く魔力も結構すごいのに、そこはかとな~く「トホホ感」が漂うところが好感が持てましたね(^^)。
最近、水無月・Rは、自分の好みが明確になってきました。白皙の眼鏡美青年でスジの通った意地っ張りで時々トホホ感のある男性に、すこぶる萌えを感じているようです(笑)。若き知性派のはずが、トボケてるとか。

紋章のようなものをあやつる「チャーター魔術」とそれに対抗する「フリー・マジック」、この2つの対立図がイマイチつかみ切れなかった・・・。アブホーセンのネクロマンシー魔術は「フリー・マジック」系のはずだが、チャーター魔術に寄っているらしい。フリー・マジックは、正の魔法「チャーター」に対する、マイナスの魔力、と考えていんですかね・・・?

(2007.10.24 読了)
サブリエル
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冥界の扉 著者:ガース・ニクス/原田勝出版社:主婦の友社サイズ:単行本ページ数:470p発行年月:2


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この記事へのコメント

  • ERI

    このファンタジーは、3巻とも面白かったですよ。女の子がりりしくて、いいんですよね。ガース・ニクスは、男の子がいつもちょっと弱っちいんですが、それも、最近のファンタジーの一つの傾向かもしれません。世界的に、女の子のほうが、元気なんでしょうかね?
    2007年10月28日 01:55
  • 水無月・R

    ERIさん、こんばんは(^^)。
    女の子が強いファンタジー、良いですねぇ。そういうの、好きです。
    ますます、「古王国記」シリーズ、楽しみです♪
    2007年10月29日 00:09
  • すずな

    お~これ、私も読みましたよ!
    面白かったです~♪一気に3冊読んじゃいました。
    あと2冊、楽しまれてくださいね~。
    2007年10月31日 14:34
  • 水無月・R

    すずなさん、ありがとうございます(^^)。
    実は今日図書館から『ライラエル』を借りてきました~。只今、わくわくしながら読んでます♪
    2007年10月31日 21:24
  • taha

    ごめんなさい。
    TB、コメントいただきながら・・・

    このお話は是非とも映画化してホスイと思います。
    2007年12月28日 22:10
  • 水無月・R

    tahaさん、ありがとうございます。
    映画化…そうなったら、いいですね♪
    キャスティングは思い浮かばないんですが、大自然とCGを駆使した画像で魅了してくれるといいですよね。
    2007年12月28日 23:12

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