あ~~。え~~と、その。好きな方、ごめんなさい!
『みずうみ』が、すごく良くて、期待のままにいしいしんじ2作品目だ~♪、というノリで読み始めたのがいけなかったのかも・・・。
あの・・・だめでした、この『白の鳥と黒の鳥』は。「大人の童話」を19編を集めた、短編集。なんか、消化不良だ・・・。
何だかね、とりとめがないんですよ、非常に。思わず、「だから、何?」と仏頂面で返したくなるような物語が、多くて。短編だから、独特の世界観を感じる前に終わっちゃう、ってことなのかな~。しかも19編がそれぞれ違った傾向で、分かりにくい。
書評で「大人のための童話」とか「非現実かつ空想的」なんて書いてあったので、もっと違う感じを期待してた。癒し系か、シュールでリアル感があるのに幻想的とか、そんな感じをね。だから余計にガックリ。
まあ、19編全部がダメダメだったわけじゃないです。
「紅葉狩り顛末」とか「緑春」とか、よかったです。
「紅葉狩り顛末」は、なんと野生の紅葉(?!)が暴れまわり、役所からの依頼でそれをしとめる老猟師と役人の話。山に入っても、ダルダルな猟師2人に、いら立ちを募らせる役人。だが、翌日獲物の匂いを嗅ぎ取ったかのように豹変する猟師たち。緊張の時を過ごし、仕留めたはヒグマ。その2時間後、みごと巨大なモミジの葉脈を撃ち抜く。ちょっと待て、紅葉が暴れるって、紅葉は植物じゃん(笑)。老猟師2人がダルダルで、それにイライラする役人にも笑える。しかも、最後には紅葉の葉脈を撃ち抜くって、暴れ熊か?!このナンセンスさはいい。
「緑春」は、最後に「緑」と「茶色」が一緒になって『緑茶』になるというオチに、「えぇ?今までの緑のグチは、何だったの~!色であることの苦悩じゃなくて、最後は色じゃなくて語呂合わせかよ!?」と、激しくツッコミを入れてしまいましたよ。なんじゃこりゃ~!な、後から沸々とわき起こる苦笑い。こういうの、結構好きかも。
え~、感想もあらすじもあったもんじゃないんですが、この辺りで終了といたしましょう(笑)。
(2007.12.19 読了)
この記事へのコメント
まみみ
水無月・R
むむ、『雪屋のロッスさん』ですね。図書館で検索してみます。
読んだらTBさせて頂きますね~♪