え~~~と。これは、どういう物語だったんでしょう。
いやその、ストーリーはわかったんですけど、結局オチは?!この物語の落とし所はいづこ・・・?
あれですか、もしかして壮大な物語のエピローグかプロローグとか・・・なんですかね?
宮沢章夫さんの『不在』という物語は、よくわからなかったです。
読みたい本リストに載ってたので、図書館で予約して借りて、読み始め・・・・。
頭の中を大量の疑問符が乱舞・・・。
「私、何でこの本をリストに入れたんだろう」
たぶん、書評だと思うんですけどね。今度からリストには、書評のどこに惹かれたかも書いとかないとだな・・・(-_-;)。
埼玉県埼玉郡北川辺町。四方を川に囲まれ、利根川の北側にありながら、栃木や茨木ではなく、埼玉県に所属する唯一の町。古くは足利の血が流れる武士の子孫と言う名家あり、隠れキリシタンの一族あり。
その小さな、閉塞した町で、水面下のつながりを持ちながら、別々に存在する死。その死には牟礼秋人の「不在」がつきまとう。
一つの文章が、長いんですよ。そういう文体から漂う、不審さや不気味さは感じ取れるんですが、いかんせん文章が長くて、理解しようとするとつかみきれない。で、何を言いたいのかが分からない。
冒頭で水死体として出てくる、松田杜李子の口ずさむ「あんめいぞうすまれや」も、あまり生きてこない。松田家は隠れキリシタンの系譜なのだろうけど、それと物語の関係性がイマイチ。
あえていえば、北川辺町という町の四方を川に囲まれた土地の特異性、その特異性からくる閉塞感、それはかなり強く伝わってきましたが。
作者・宮沢さんは、京都造形芸術大の助教授で、劇団の主宰もされているそうなんですが、こういう物語構造って、演劇にすると生きてくる造りなのかなぁ・・・。誰かの不在により、物語が進行する。古いタイプの読者である私には、よくわかりませんでした・・・。
解らないけど、もしかしたら、後半で急にわかる展開になるのかも・・・!と思ってたんですが。
そんなこともなく、疑問符乱舞のまま読了。
・・・うわ~(;O;)。
(2008.06.20 読了)
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