・・・いやぁ。なんだろう、すっごく、さらさらと読んでしまいました。
読みやすい文体、という意味では非常に良かったのですが。
・・・内容が、よくわからない・・・。水無月・Rの苦手な〈さり気く描かれる何か〉系なのですよ。
吉田篤弘さんのファンの方、ホントにごめんなさい!
『百鼠』というのは、江戸時代に華美を戒められた町人たちが、許された茶色と鼠色にありとあらゆるバリエーションをつけて「四十八茶百鼠」と称していた、・・・という話を昔何かで読んだんですが、それですね。
文中でも、実際は百以上ある、その白から黒へのバリエーションの数々(さまざまな色合いを内包する)、についての言及がありました。
ああ~~。困った・・・・非常に困った・・・。
さらさらと読めたんだけど、実は水無月・Rの中に、何も残らなかったんである。
「一角獣」・「百鼠」・「到来」の3つの短編は、それぞれ独立して、全く違った世界を描いている。
だが、とにかく何を言いたいのかわからない〈さり気なさ〉が、キツかった・・・。
たぶん、好きな人にはたまらないんだろうになぁ・・・。
そして、相変わらず「なんでこの本リスト入りしたんだっけ~」って、非常に無責任な記憶の消失・・・!
たぶん「百鼠」の、作家に〈三人称小説〉をサポートして朗読してやる、という設定(ある意味物語の神が下りてくるような感じか?)に、気持ちが惹かれたんだと思う。だけど、そういうシーン少なかったしなぁ~。
ああ、全然、感想になってないですな(T_T)。
(2010.02.18 読了)
この記事へのコメント
雪女
いつもしっかりした感想に頷きながら読ませていただいています。本の嗜好が似ているので、次に読む本の参考になるんですよv
今回『百鼠』ということでどうしても黙ってられなくて・・・・
はっきりいって私はファンです。その私でもこの本は全然わからなかったのですよ!初読がこれで苦手意識をもたれてはちょっと悲しい・・・・とついしゃしゃり出てしまいましたスミマセン。
確かに好き嫌い別れる作風かと思うんですけどね。ハマるとぐいぐい惹きこまれちゃうんですよ。よかったら他の本も手にとってみて下さい・・・・!
・・・・・なんて初コメントで不仕付けだなぁと布団の中でバタバタしちゃうような心持です。ホント申し訳ないです。
また感想を楽しみに通わせていただきますね!
水無月・R
まずは・・・ホントすみません!!
我ながら「どうしようかな~」と思いつつUPした原稿にコメント頂いてしまい、本当に恐縮至極です。
不仕付けだなんてそんな!
逆に、申し訳ないです。お好きな作品なのに、こんな評価で、それなのに読んで頂けたなんて・・・。
もしよろしければ、雪女さんのおススメを教えてください!できれば単細胞生物・水無月・Rにも判りそうな作品を(^_^;)。
しかし・・・私のブログのような辺境に来て下さり、コメントまで残して頂けるなんて、本当に嬉しいです。
ありがとうございます!
こんな、グダグダなブログではございますが、よろしければ、またお越しくださいませ。
そして・・・私と本の嗜好が似てるとのこと、是非に雪女さんのおススメ作品、教えてください!
雪女
いきなりこんなコメ失礼かなぁ・・・とものすごく迷ったものですから。うう、ありがたい。
えーと、吉田篤弘さんの作品でしたら『それからはスープのことばかり考えて暮らした』がおススメです。読みやすくて温かい話です。
それから名義が違いますが『夜に猫が身をひそめるところ』や『ないもの、あります。』なんかもおススメでしょうか。
どれも雰囲気で読ませる、みたいなとこがあるんですが、個人的には「ありそうでどこでもない場所」に連れて行かれる感じが好きなんですよv
しかし感想は個人的なものですから、もちろん「やっぱり合わないわ」というのも当然だと思います。水無月・Rさんの感性を大事にした文章が好きなので、これからも率直な感想を期待してますねv
嗜好は似てる・・・と思います。有川浩さん好きです。三浦しをんさんは師匠とお呼びしてます。本当に読書の参考にさせていただいてるんですよv
次は「武士道シックスティーン」を読もう!と思いました。
また、お邪魔させていただきますね~!
水無月・R
おススメ頂いた『それからはスープのことばかり考えて暮らした』『夜に猫が身をひそめるところ』『ないもの、あります。』など、リスト入りさせて頂きますね!ありがとうございます♪
『武士道シックスティーン』、楽しいですよ~!武士道少女が爽やかで、真っ直ぐで、すっごく素敵です!
楽しんで頂けると、いいなぁ、と思います(^^)。