いやぁ~、ホント有川浩さんてすごいよなぁ、と思いますよ
。

こういう着眼点を持つことが出来るって、スンバラシイと思います。特に前半部分なんか、普通、妙齢の女性作家なら慄いちゃって書けないんじゃないかと(笑)。さすがはちきん作家さん、肝が据わっていらっしゃる。
〔恒例すぎてしつこい解説:「はちきん」とは、男勝りでサッパリとした気性の、芯がシッカリしている女性をさす、土佐弁です。有川さんの描くはちきん女性は、水無月・Rの目指すところであります。〕
では、有川さん的「作家的一週間」とはいかに(#^.^#)。
ああ、今更ながらですが、水無月・Rは有川作品萌えが激しいですので、許容できる心の広~い方だけ、続きをどうぞ~♪
・・・のっけから、「陰部について」だもんな。
多分こんな文字ブログに乗せたら、大量の迷惑TBがつくんじゃないかと(笑)。
下手したらウェブリブログの検閲にひっかかって、UPできなかったりして。そうなったら、別の用語を使わなくちゃいけないのかしら(笑)。(←一応問題なくUPできたようなので、下書きどおりの文章になりました♪)
私、いい年こいたオバちゃんなんで、「陰部について」のメールを読んでも、顔を赤らめてキャ~☆とか言ったりしません。別に変な想像をして、困っちゃったりもしません。
だって、内容がちゃんと真面目だもの。表現検閲とかね、そういうことのお話なんだもの。
・・・けど。妙齢の女性作家さんが、商業ベースの作品に、このやりとりを持ってくるんだ!というオドロキはありましたよ(笑)。
確かに、言葉自体に罪はないし、ぶっちゃけ単に身体部位の名称だ。けど、妙な憚りはあるな、日常会話に入れるには・・・。
新聞社の担当さんとのメールのやりとり、出版社の担当さん(メディアクリエイト社・『小説サバンナ』)との電話のやりとりが、非常にリアルで面白かったわ~。会話がポンポンと弾む、あのスピード感は素晴らしい!
「妄想喚起力」とか、「変換ソフトの開発者が言葉攻めのS」とか、特に激しくツボでした。笑い転げました。私も「何でやねん!」って突っ込んでました。相変わらず、人前で有川作品を読めない水無月・Rであります(笑)。
さて、1週間の後半は『小説サバンナ』の記念号に寄せるショートショートの話になる。着想に作家・彼女の夫・彼が、素晴らしい夢ネタを提供。彼女はそれを捻って、2日で仕上げて提出。その内容たるや、激しく脱力する楽しいモノ。そして、担当さんから、とんでもない作家紹介のアンケート企画がもたらされる。いや、普通のアンケートだったんだけど、彼女のその1週間をきちんと紹介することは・・・(笑)。
いや~ホント、ぶんぶんと音がなるほど、白旗を振り回しました、今回も。
何でこう・・・面白いんだ(笑)。
そしてあれですね、作家の夫・彼がまたまた大活躍ですよ。
ホントに、有川さんご夫婦って素敵だなぁ。いや、この作品フィクションのはずだけど。
彼が彼女と話すことで発生するネタの数々、ホントに素晴らしいですもん。もちろん、「単に面白い」ってネタを、作品レベルに上げられる彼女の筆力あってこそだけど、お互い自然に協力出来てる感じが、本当に素敵だなぁと思うのですよ。
勿論根本は、有川さんという作家さんの力だけど、最大の理解者であり協力者である旦那様あってこその発想もあるでしょうし、もちろん生活や精神的な支えにもなっているんでしょうね~。寄りかかる関係ではなく、一緒に進んで行く関係、って言う感じがして、とても素敵です。
ところで、あの夢ネタの「まず上田さんが失踪した」から始まる名前、 『キケン』の機械制御部の皆さんの名前の一字違いじゃないでしょうか。上田さんは上野さん、池田は池谷・・・って。やっぱり『キケン』のモデルは旦那様なんだよ!と勝手に決め付けてウキウキしてしまう私。違うかもしれないけど、そうだったらいいなぁ~、と私も妄想歓喜(←字がチガウ)致してしまいましたわ~(笑)。
この作品の作家・彼女がイコール有川さんだとは思ってません、さすがに。だけど、きっと重なる部分はあるんだろうな~とか、そうか有川さんはこういうふうに着想するんだ~とか、とっても楽しく読みました。
それと、実を言うと『野生時代』に乗った「S理論」、私読んでないんですよね・・・。でも、こんな感じなんだ、っていうのが分かってちょっとお得気分です。
先日『ストーリー・セラー』が出版されましたね~。
実は、「読みたい本を買ってると、経済的にどうにもならなくなるんで図書館派」な私ですが、買っちゃいました。
「ストーリー・セラー」(小説新潮2008年5月号別冊『StorySeller』掲載)の別サイドのストーリーが描かれてるって、聞いたので・・・。こちらも楽しみですが、もう少し涼しくなってからにしようと思います(笑)。
(2010.09.10 読了)
この記事へのコメント
香桑
「ストーリー・セラー」で泣かされ、「ヒトモドキ」でもシリアス路線だった後だけに、ここまで笑わされるとは思わなかったです。
それにしても、主人公も、編集者も、皆さんまとめて漢前のはちきんさん揃いですよね!
水無月・R
ええ、有川さんにならって、思い切ってみました(笑)。
ちなみに、迷惑TBは全然ついてないです。
〈陰部〉程度じゃ、アッチ方面(どっち?!)の検索には引っかからないようですよ、ウェブリブログでは(笑)。
・・・そう、まさに漢前(笑)。
有川さんにかかわる皆さん(特に女性陣)て、素晴らしいですなぁ♪
白い怪鳥
こちらからもお返しいたします。
>それと、実を言うと『野生時代』に乗った「S理論」、私読んでないんですよね・・・。
野性時代に載った「S理論」は、この作品での作中作「S理論」と、同じものだと思いますよ・・・・・多分。
↑両方読んだけど、区別がつかないので・・・・・
水無月・R
ナルホド~、ほぼ同じなんですね。
ぷふっ・・・あの脱力短編が、雑誌に掲載されたんだ(笑)。
じゃあ、かなりお得だったということですねぇ♪
すずな
私も白旗ぶんぶん振りまくりでした~。大笑いさせられたし、それと同じくらい考えさせられるものがありました。笑いだけで終わらないというのが有川作品の魅力ですね。
水無月・R
いえいえいえ・・・(笑)。
けどホント、笑いの中にもちゃんと読者に問いかける(だけど押しつけがましくない)というのが、有川さんの凄さだと思います。
ますます、有川作品から目が離せませんね♪