きゃ~!きゃ~!きゃ~~~!!!
やっぱり、有川浩さんは素晴らしい!
全編に散りばめられる土佐弁が、水無月・Rの萌え魂
を揺さぶるのですよ!

しかと受け止めました、『県庁おもてなし課』の心意気!
水無月・R大絶賛!読んだら即萌え!萌えの女神降臨!
の有川浩さん。

待っていました、大好きな有川さんの、高知を舞台にした物語!すっごく、すっごく、嬉しいです。
そしてなんと、本作の印税はすべて、東北地方太平洋沖地震の被災地へ寄付になります。なかなかできることじゃないと思います。
その件に関する経緯は、有川さんご本人が、ブログにつづられています。引用OKとのことですので、よろしければ下記のURLからご覧ください。
有川日記
さて、それでは『県庁おもてなし課』の感想をば・・・。まあ、水無月・Rの事なんで、今回も激しく萌え語りですけど(笑)。
真っ当な紹介をお望みの方は、よその素晴らしい読書ブログ様の方へ、よろしくお願いします。
水無月・Rの、萌え萌え無法地帯大暴走状態にお付き合い頂ける、心の広~いお方のみ、続きをどうぞ~

――― ぎゃっひ~~ん!!
「じれったい愛
」ですよッ!

なんなのこの萌え萌え度たっぷりの展開!
あうあう、と身悶えのあまりソファから転げ落ちました、私(←実話。ホントに)。
主人公・おもてなし課職員(一番若手)の掛水とおもてなし課アルバイトの多紀ちゃんの、焦れ焦れべた甘ラブロマな恋愛模様が、もう~たまりません。さすがです、有川節。ぶんぶん回っています。
出会いがベタでも、思いになかなか気付かないうえ、両思いを確認するまでも長いし、お互い思い合ってるのが分かってても「カッコよくなるまで待ってて」とか「まだ、彼女じゃないですから部屋は別で」とか・・・!!!!
おもてなし課の県庁体質を指摘し、そこをつついてきた作家・吉門とその義理妹(血の繋がりなし)・佐和の後悔たっぷりで遠回りしてる臆病な愛も、焦れ焦れしながら一生懸命応援してしまう(吉門が案外に可愛いし)。
このふた組の恋模様が、おもてなし課の挑戦と相まって、物語をすごく盛り上げていっている。
掛水と多紀ちゃんの馬路村「おやすみの挨拶」のシーンは、ホントきゃ~きゃ~身悶えしたッ!
ベタだ・・・・ベタだ・・・!王道だ!王道ってスンバラシイ!!

ラストシーンの電話も、ほんと・・・・ああああ!!!もう言葉が出ないですっ!!
掛水と多紀ちゃんが可愛すぎて、思い出すだけでぎゃあぎゃあ騒ぎたくなります。
・・・じれったい愛について、一晩中語りあかせる自信があります、私(笑)。
でもでも!でもですね!この作品のツボは、他にも色々あるんですよ!
民間感覚が欠如してたおもてなし課の「県庁ルール」脱却への意識改革の過程とか、20年前に「パンダ誘致論」を説いて回ったおかげで閑職に回された末に県庁をやめた清遠の、あくなき高知県観光振興への意欲とか、実際の高知の観光資源とその活用論の確かさ及び素晴らしさ、「ないないづくし」をキャッチコピーにしたセンスのよさ・・・。
そして何より、私の心を捕らえたのが、土佐弁でございますよ。
VIVA土佐弁!「○○ぜよ」だけが、土佐弁じゃないんだぜ!って言うか、あんまり若い人は「ぜよ」って言わないんですよぅ。
土佐弁の特徴は「~~が(←鼻濁音。柔らかく、軽く伸ばてし〈がぁ〉と発音する)」とか「~~しゆう」なんですよ。
全編土佐弁全開なんで、私は嬉しくて嬉しくてたまらなかった。あの土佐弁のリズムはホント、心地よいです。
慣れない人には、読みにくかったかもしれないんですが・・・。でも、いい物語なんで、頑張って読んで頂きたい!是非に!
とにかく登場人物たちが、すごく頑張っている。高知県の観光をプロデュースし、観光客の皆さんをおもてなししよう!という意欲が、どんどん高まっていくのがいい。
お役所にありがちな、他部署との連携困難・前例なき案への尻ごみ・民間への上から目線・対外より対内へのメンツ云々、彼らの前に立ちはだかる壁は強固だし、彼ら自身だってなかなか変われない。
だけど、真摯に自分たちの県を思って、日和らず仕事を全うしていく。裏技や搦め手使っても、正直でまっすぐで、情熱的。
南国土佐の魂ここにあり

・・・ホント、理性失ってるなぁ、私(笑)。
登場する女性二人も、ホントに〈はちきん〉で、嬉しくて嬉しくてたまらない。
〔恒例すぎてしつこい解説:「はちきん」とは、男勝りでサッパリとした気性の、芯がシッカリしている女性をさす、土佐弁です。有川さんの描くはちきん女性は、水無月・Rの目指すところであります。〕
多紀ちゃんと佐和さん、対照的なんだけど、芯の強さは二人とも並々ならぬものがあるんだもの。意地っ張りだったり、気が強くて攻撃的になったり、泣いてるところを見られたくなくて、すごく歯を食いしばってるところなんて、本当に〈はちきん〉だなぁ!って思います。
高知の女の人のよさは、気が強くてアクがあるけど、だけどすっごく可愛いところだと思いますね。
この作品読んで、やっぱりまた高知に行きたいなぁ・・・って気持ちになりました。学生時代、龍河洞とか旅行したことあるけど。日曜市はあのカオス感が面白かったし、パンダ誘致し損ねた(笑)お城の動物園も行った。
今度は馬路村に。「おもてなしマインド」溢れる、あの素敵な村。ゆず酒も飲んでみたいし、自転車であちこち回ってみたい。
「馬路村フォント」の馬路村デザインは、ポン酢しょうゆ「ゆずの村」でもおなじみの、アレですね。最近、普通にスーパーで置いてあるようになって、すごくうれしい、ホントに美味しいポン酢ですよ。アレが村のあちこちで私たちを歓迎してくれるんだったら、やっぱり行かねば・・・いつか行くぞ、絶対に!
きっと、私以外にも「高知行ってみたい」って思った読者はいると思う。ホント、実在のおもてなし課は有川さんに「観光大使」を依頼してよかったですよ。有川さんは、高知が大好きで、高知の為に自分が出来ることを全力でやった。高知新聞での連載(県民の購読率がものすごく高い地方紙なのですよ)、そして天下の角川から単行本出版。そして、被災地への印税寄付。
出版直前の、大災害。毎日飛び込んでくる、心痛むニュースの数々。
でも、被災地じゃない地域は、頑張って、経済と社会を回していこう。元気にエンターテイメントを楽しんで、停滞や沈滞ムードを吹き飛ばして、日本全体を復興させなくっちゃね。
そんな勇気が、ぐんぐんとわいてくる、いい作品でした。
一生懸命頑張ってる登場人物たちに、そして高知という土地の底力に、すっごく元気をもらいました!
すみません、書きたいことは、ホントにまだまだ山
のようにあるんだけど、何だか文章の流れで、胸がいっぱいになっちゃいました。あはは。

・・・しっかし、どんだけ私、高知のこと好きなんだろうねぇ(笑)。
もう30年近く前、たった3年半住んでただけなんだけど。
でも、多分高知は私の中でどっしりと根を張って、私を作り上げる大きな要素になってるんだと思う。
それを気づかせてくれた、有川さんが大好きです。ホントに、ありがとうございます。
これからもずっと、私は高知が好きなんだろうなと思う。
あの土地は、まだまだいろんなものを秘めてる。それを上手くアピールして、もっともっと素敵な県になっていってほしい。
だから、頑張ってくださいね、実在「おもてなし課」の皆さん!
(2011.04.03 読了)
水無月・Rの『「県庁おもてなし課』関連記事
『県庁おもてなし課』 (本稿)
この記事へのコメント
香桑
そして、高知に行ってみたいなぁと思った読者の一人が私です。以前も、仁淀川に行ってみたいと掻き立てられたものの、まだかなっていません。
それにしても、男性陣が可愛かったです。
かわいすぎるぞ、吉門喬介と、掛水君と一緒に頬を赤らめてにまにましました。何度も。
掛水君も可愛いですが、なつきにくそうなニャンコが慣れた時は喜びがひとしおって感じでしょうか。
これからも馬路村の柚子ポンを見るたびに、思い出してにまにましそうです。
森太郎
森太郎と申します。いきなりのコメントすみません;;私は現在18歳の専門学生です。私もすっごく!!有川浩さんの小説が好きです。ですが、友達は本をあまり読まない子が多く、誰かと語りたいのに、できなくてすごくうずうずしてました。そんな時に水無月・Rさんのブログを発見いたしました。よかったら一緒に語りたいです!!!図々しいお願いですが、よろしくお願いします(__)
p.s 今日おもてなし買いました!!読むの楽しみです^^/
すずな
高知の魅力満載で、観光話やラブ話などツボなお話がてんこ盛りでした。
ラブ話では、ソファから転げ落ちるまでなかったですが(笑)、かなり悶えさせられました☆特に吉門のダメダメっぷりが可愛くって!もう、たまらーんって感じでしたよ。
そして、高知にも行きたくなりました!馬路村の温泉でのんびりして、ゆず酒でのほーんとしたいもんです。…パラグライダーはちょっと遠慮したいですけどね(笑)
TBの方、お時間のある時にでも送っていただけると嬉しいです。
水無月・R
実は私、この作品読んだ後、無意識に土佐弁をしゃべってたようで、関西弁な息子に「おかーさん、それ関西弁ちゃうで。しゃべり方ヘンやし」と指摘されました。分かってる、これは土佐弁(笑)。母は心は高知県民なの♪
そうですよね~、男性陣が可愛かったですよね。掛水君はもちろん、吉門の可愛さは反則(笑)。なんなのあのヒト。前半の「デキル男」風から一転して、後半の駄目駄目モードと来たら・・・。ギャップ萌えですか!
そして、清遠さんは凄~くカッコよかったわ~。私も喰えないオッサン大好きですから、ニヤニヤしながら読んでました。
下元課長も、密かにいい味出してましたよね♪
水無月・R
コメントありがとうございます。
有川作品、好きなんですね♪
うわぁ、すっごく嬉しいです!
そんな風に言って頂けて、光栄です~。
・・・ですけど、大丈夫ですか?
私の有川作品萌え(有川さんご本人萌えもしてますが)は、理性崩壊とか無法地帯化とかイロイロ、アレな感じですよ・・・?(笑)
たぶん大丈夫、ということでしたら、是非いろいろお話しましょう!
森太郎さんが好きな有川作品、キャラ、いろいろ教えてくださいね(*^^)v。
ちなみに、私が今一番お気に入りなのは『シアター!』シリーズの鉄血宰相(眼鏡男子に脳内変換済み)です♪
『県庁おもてなし課』読み終わられて、よかったら、感想とかお話に来て下さいね~。
水無月・R
高知観光は、いずれ行きたいですけど、パラグライダーはちょっと・・・、遠慮したいですね(笑)。
しっかし、ホント吉門の駄目っぷりは(笑)。
後半、トホホの香りがするかも・・・とニヤニヤしてしまいましたよ、私♪
すみません、TBが何故か反映しなくて・・・。夕方何とかうまく行ったみたいですね(ホッ)。
苗坊
凄く悶えていますね~分かります~今回は2組!でしたもんね~。どっちも私も悶えまくってましたとも^^
高知にお住まいだったことがあるんですね!それじゃあ、さらに興奮しますね!
私も前々から高知へ行ってみたいと思っていたのですが、本を読んで尚更行きたくなりました。
始めは「お役所」的だったおもてなし課の皆さんの考えが、徐々に変わっていくのが読んでいて成長したなぁ~と思いましたねぇ。偉そうですが^^;
吉門や清遠の考えがやはり素晴らしかったです。
私も言いたい事はたくさんあるのですが、止まらなくなりそうなので止めておきます^^
水無月・R
有川作品に関する限り、リミッターもストッパーも存在するわけない水無月・Rでございますもの(笑)。
どっちのカップルも、じれったい愛が溢れてて、激しく身悶えいたしました。
高知県は、いいところですよ~。
定番は桂浜(龍馬の銅像がある)ですが、本作で出てきた観光地や、龍河洞、高知城&日曜市やひろめ市場など、楽しみどころがいっぱいです!・・・って、私高知県から何も貰ってないのに、何を熱く宣伝してるんだろう(笑)。
おもてなし課の皆さんが、少しずつ「お役所体質」から「おもてなしマインド」を身につけていく過程が、素晴らしく良かったですよね♪
森太郎
ありがとうございます!!
私もだいぶ酷い有川中毒です(笑)
お気に入りは図書館戦争の堂上です。
まじ、脳内妄想ハンパない!!!!←
こんな私(お女子)ですが、よろしくお願いします。
水無月・R
堂上教官ですね!
郁が暴走しそうになるのを止めつつ、実は内心・・・なところが、イイですよね~♪
図書館戦争では私は手塚ですが、手塚は柴崎がらみでトホホすぎるところが愛おしいです(笑)。
有川作品は、ホント萌えますよねぇ。キャラ、シチュエーション・・・。
こちらこそ、よろしくお願いします!
白い怪鳥
こちらからもお返ししますね。
リアル土佐弁が判ると、臨場感がちがうんでしょうね。
僕なんかはたまに「?」が出ますからw
しかし、この作品が醸しだす高知への誘惑は、たまらんですなぁ・・・・。
是非もう一度行ってみたいものです。
水無月・R
そうですね~、土佐弁経験者(?)なので、余計この作品は楽しめてたかもしれません。ちょっと個人的な郷愁(笑)も含まれてたかも。
便利なものはなくっても、素敵な自然や美味しい食べ物・お酒がたくさんある高知です。この作品を読んで、たくさんの方が高知を訪れて下さったらいいな・・と思います。(ホント私、高知県から何も貰ってないんですけどねぇ(笑))
じゅずじ
萌えはおまかせするとして…
何かとしがらみが多そうですからねぇ、県庁さんも。ちょっと同情したくなるくらい。
そのあたりさりげなくバランスをとっているのが有川さんのいいところなのか?
こういう「おもてなし」マインドはどんどん広げていって欲しいものですね(^^)
水無月・R
おほほほ!有川さん作品を語るに、私が萌えない訳がありませんのよ!お任せ下さいませ!
まあ、いろいろ大変なんですよねぇ、公務員の方というのも。だけど、一応公僕なんで、市民のために頑張って頂きたいですねぇ。
「おもてなしマインド」の浸透は、諸手を挙げて賛成ですね!是非に。
bami.
今さらではありますが「おもてなし課」読みました。
ホント、萌えますね!!!
2人で馬路村まで行ったシーンは「おぉっ!」ってなりましたよ(笑)
それと、私は高知県に行ったことがないので、ぜひ行ってみたいです。馬路村はかなり興味アリです☆
水無月・R
ちゃんとした『県庁職員が県庁の枠を超えようとする小説』なのに、萌え萌えじれったい愛全開!ホントにもう、ときめきますよね~。
ずっと、もうきゃあきゃあ言いながら読んでました(^_^;)。
高知は、いいところですよ~。これからの季節、暖かいですし♪食べ物もおいしいですよ~!
馬路村は、私も行ったことないので、是非行きたいです。