う~む、むむむ。思ってたのとちょっと違ったなぁ。
タイトルが『ラブコメの法則』ってあるから、もっとラブコメラブコメしてて笑えるのかと思ったんだけど、ちょっと違ったような気がしますな。
東山彰良さん「このミス」出身の方だそうですが、本作はミステリー色はほとんどナシですね。
映画のうんちくが好きな人は、面白いのかもしれないな~(残念ながら私は超メジャーなのしかわからなかったデス)。
東京で夢破れて故郷博多に戻り、しがない映画コメンテイタ―として細々生きる主人公・松田杜夫。彼の周りには、強烈な個性あふれる女性親族たちがいて、彼を引きずり回したり、叱咤激励したりしている。
あるとき知り合った、ちょっとビッチ(!)な女性・岩佐まち子に恋をしたのだが、彼女には子供がいたり、元夫が押しかけてきたり、一筋縄ではいかない。映画配給会社を経営する百合子伯母さんを始めとし、夫にだけ夢中な母・日登美、男前な真璃絵叔母、男の影が絶えることない奈津子叔母、地方局アナの従姉や美人モデルの姪や子役デビューを果たしてる姪、とにかく美人で気風がよく強気で情が深くて・・・一人二人ならいいが、こんなの束になってかかってきたら、そりゃ弱腰のヘタレ男になるしかないわ(笑)。
ラブコメ、というよりヘタレ君の受難物語?!
・・・ストーリーを追うべきなのか、ちょっと迷うな(笑)。
まあ、なんていうか、ヘタレなダメ男が子持ちのイケイケ女に恋をして、イロイロどたばた(美人親族が事態を余計混乱させる)しながら、失業の危機も何とか乗り越え、恋の方は?・・・ってカンジなのかな?
博多弁での会話のノリが非常に楽しかったです。登場人物みんな、割とあけすけなことを言ってて、うわ~って思うことは多々ありましたが(^_^;)。
あとね、気になったのが、「ビッチだって思った女性を好きになるのかどうか」ですよね。いや、まあ、個人の好みなんでいいんですけどねぇ。
3人の叔母(伯母)と母のとんでもない4姉妹を中心に、杜夫の受難と恋が、ドタバタドタバタ・・・・ってことでいいんじゃないかと思います。ははは。
出来ればですね、4姉妹の方の物語を読みたいです(笑)。
どんだけ波乱万丈で、むちゃくちゃで面白い話になることか!
まあその場合も、杜夫はあおりを食らって酷い目に遭ってくれたらいいと思います(笑)。
(2015.03.17 読了)
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