美学…美学。美学とは何ぞや(^_^;)。
まずそこから蹴躓く私。物語が黒猫の美学論になると、途端に?マークが飛び出し、私の頭の周りをぐるぐる回ってました。
す、すみません。美学難しいよ美学。
森晶麿さんの『黒猫の遊歩あるいは美学講義』、美学抜きでは語れないのに、美学がわからん私が読みました(笑)。
24歳の若さで教授就任した、通称「黒猫」(本名描写なし)。黒猫の付き人をしている女子大学院生の専攻はエドガー・アラン・ポオ。
彼女の研究するポオの各編を下敷きに、各章の物語が進んでいくのですが、ポオの作品は有名どころのあらすじぐらいしか知らなくて・・・。きちんと読んで、かつ美学的なことの素養もあったら、もっと楽しめたのかなぁ…という気もしますな、残念。
とは言え、重要なことではありますが、それを置いといても、面白かったですよ。
賢い人の語ることは難しいけど、やっぱり博学な頭脳から繰り出される様々な推測や論理展開は、ナルホドなぁと思いますもん。
それに、やっぱり黒猫と付き人の微妙な関係の揺れ動きは、読んでて「うふふふ・・・・」ってなっちゃいましたしね。
ええ、私はキャラ読み派ですともさ♪黒猫も、実は実はかわいい奴だし、付き人さんも学究の徒にありがちな初心さが可愛らしい。
美学は分からんが、微妙な恋心は美味しいです!
微妙な恋心とミステリの組み合わせは王道ですしねぇ♪
そんなわけで、美学分からないままに続巻を読んでもいいのか、ちょっと悩んでおりまする(笑)。
あ、そうそう。一番最後の章「月と王様」で明かされる「骨笛」のトリック。
へぇぇ、そんなのもあるんだなぁ、って驚きもしたし、そんなことまで知ってる黒猫の博学には羨望とかそんなの通りこして、ただただ感心しましたわ。物をよく知ってる人って、ホントに何でも知ってるものですな(^_^;)。
(2015.06.07 読了)
この記事へのコメント
苗坊
読んで下さってありがとうございました。
私も結構キャラ読みでした^^;黒猫と付き人の関係がじれったくて。面白かったです。
ポオに関しては読んだことがなかったので興味深かったです。ちゃんと読もうと思っていたのに読んでいません^^;
ちなみに私は美学が分からないまま続編を読み続けています。
水無月・R
黒猫も付き人も、お年頃男女なのにウブでじれったいですよね♪大変美味しゅうございます(笑)。
そっか~、美学わからないまま読んでもOKそうですかね♪
なら、続巻もちょっとずつ読んでいこうかなぁ(笑)。