新聞の人生相談に寄せられた相談とそれに似通ったシチュエーションの物語、そして新聞での回答。
そういう連作短編集の『人生相談。』。
作者はイヤミスで有名な真梨幸子さん・・・本作も、うわぁ・・・って感じがてんこ盛りでした(笑)。
ただねぇ・・・。
水無月・R、アタマ悪いんですよね。連作短編、あちこちリンクしてて、しかも時系列もばらばら、登場人物の名前が違ったり(ペンネームとか源氏名とか)、かなり入り組んでて。
あ~、この人いくつか前の章にチョイ役で出てた人?
あれ、この人はちょっと前に別の立場だった人?
あれ?年齢おかしくない?ああ、過去の話?
って、いろんなことが判明してくるにつれ、キャパオーバーしてしまって、最後の方は関係を追い切れずに、惰性で読んでたことを告白いたします。
一つ一つは、面白かったんですよ。
人生相談への投書、それに関する物語…と思ったらそうじゃなくて似た別の物語、的外れな相談の回答。この組み合わせの噛み合わなさに、ちょっとイラッとしつつも「人生相談に投書するぐらいの出来事も、案外日常的に起こるのねぇ」「しかしまあ、嫌な話だわ~」などと軽い気持ちで読め、回答の適当さ(これがホントに面白くない(笑))に、「つまらんのう」と呟いたり。
登場人物が多すぎたなぁ。
中心になる〈自分の家に他人の家族が住んでる〉という家庭の話から、そこに関わる新聞記者、作家、隣人や同僚、更にその人たちの関係者・・・。うん、私の頭で整理できる人数を完全にオーバーしてたな(笑)。
まあ、人間関係図を作ったらネタバレになっちゃうから、できないんでしょうけどね(←なら自分で作ればよかったけど、作らなかった)。
それぞれの章で、ちょっとした事件が描かれてますが、どういう決着がついたのか不明なものも、いくつかあります。
殺人か傷害レベルの事件もあったけど、どうなっちゃったんでしょうねぇ。
人間って、カッとなると何をやらかすかわかったもんじゃないですわね。なんちゃって。
(2017.12.25 読了)
この記事へのコメント
すずな
今年こそは、後半で失速しないように頑張りたい…と思っております。どうぞよろしくお願いしますm(__)m
登場人物が多すぎましたよね…。最初は短編集みたいな感じかなと思ってたら、だんだんとそれぞれが繋がっていることが分かってきて。「ち、ちょっとまてーっ!」な気分でした(^-^;
頭の中を整理するのが大変で、全てがスッキリ繋げることが出来なかったのは残念でした。でも、それぞれの投書自体は、うわぁぁ;;;と思いつつ面白く楽しませてもらいました。
水無月・R
こちらこそ、今年もよろしくお願いします♪
とにかく、登場人物が多くて、しかも関係性が絡み合い過ぎ!で、私のアタマではキャパオーバーでした(^^;)。
えげつない話が、多かったですねぇ(笑)。
自分に降りかかったら、絶対に嫌だなぁと思いつつ読んでました。