『未亡人26年生が教える心地よいひとり暮らし』/りっつん ◯

去年ぐらいからよく見ているYou Tubeチャンネル〈両学長 リベラルアーツ大学〉で紹介されていた、『未亡人26年生が教える心地よいひとり暮らし』 。著者のりっつんさんは、30代で配偶者を失ってから、小学生だった子供二人を育て上げ、ひとり暮らしになり、この本のもとになるブログを始めたシニアブロガーさん。
にわかリベ大ファンとしては読んでみるべし、と図書館で予約を入れて半年以上待ちましたね(笑)。人気作ですなぁ。

リベ大では、「年金収入だけで生活が出来、ゆとり費を字幕制作の仕事とブログの収入で賄っている、収支バランスが良くそして自由に生きているシニアさん」という風に紹介されてたんですが、まさにそんな感じ。
シニアになってもチャレンジ(ブログで広告収入も得ている)ができるんだ、という可能性の素晴らしさを紹介されてたんですね。
それももちろん素敵なことなんですけど、今回私がこの本から得たのは、「年をとるに連れ、生活や持ち物をミニマムにシンプルにしていくこと」の大切さです。

りっつんさんは、ひとり暮らしの62歳。
夫も子供もまだ家にいて、主婦として手抜き家事を繰り返し、パートに出てはバタバタと働くという私の毎日は、りっつんさんの落ち着いて丁寧な暮らしとは、全然違うんですけどね。
りっつんさんの穏やかな暮らしには憧れるものの、それが叶うかどうかはまだ、わかりません。
ただ、第4章「年を取るのも悪くない」で、「金もゴミも残さない」という一言があり、「ホントそれ!」って思ったんですよねぇ。
残せるほどお金はないし、ならばなおのことゴミというかモノは残さないようにしたいですね。処分する子供たちの身にもなってご覧なさいませ。
「お母さんの服(アクセサリーや鞄も)なんか要らん」「こんな食器要らん」「本やDVDや家具も要らんで」とぶうぶう文句を垂れることでしょう。もちろん、今から全部処分したら私が生きていけませんが、自分(と今いる家族)が必要な分だけ残して、予備(いつか要るかも)と称して溜め込んでるモノたちを、少しずつ開放していきたいなと思いました。片付けは防災対策にもなりますしねぇ・・・。
まあ、色々障壁(モノを溜め込む派の夫とか・・・)はありますが(笑)。

あとは、第5章「62歳の今、思うこと」「目標は機嫌のいい婆」とあったこと。これも「マジそれな!」でしたね(笑)。
どうしても、日々なんとなく追い回されてキリキリしてると、「自分がごきげんでいることの大事さ」を忘れて目を吊り上げてイライラしちゃう。でも、それってもったいないなぁ・・・って、この第5章を読んで再確認。
私も、「ごきげんなババア」になれるよう、もうちょっと心穏やかに生きていきたいものです。
「機嫌のいい婆」と「ごきげんなババア」はちょっとニュアンスが違うんですが、わかりますかね(笑)。
私、ババアでいいんです、ババアで(笑)。

でも、なんだかんだこの本で一番、〈私のためになったな~〉と思えたのは、おまけの章「うやむやに出来ない「老後のお金」」ですね~。
やっぱり、お金のことが気になるのよ(笑)。
去年ぐらいから、色々計算して「夫婦2人共100歳まで生きるかもしれない、このままじゃ全然お金足りないよ!!」という試算だけは出ちゃってる我が家です。
りっつんさんの「お金の不安をやっつける3つのポイント」、大変参考になりました。収支を重視し、足るを知って、マイペースで暮らしていくこと。大事だわ~。
そして何より、息子さんとの「お互いのお金をアテにしない距離感」
自立した大人としてお互いを、尊重し・信じ・今からでもしっかり知識を身に付けることの大切さをを伝えること。そういう事ができる親子関係って、いいなと思います。

(2022.03.31 読了)

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