『レスキューナースが教える プチプラ防災』/辻直美 ◎

最近、南海トラフ地震が起きる確率は30年以内に9割・・・、富士山は近々に噴火する可能性があり甚大な被害が出る・・・など、とにかく大規模な自然災害が発生するだろうという情報が、よく入って来ますよね。
我が家の防災準備、大丈夫だろうか・・・いや多分大丈夫じゃないよな、と反省しつつ色々調べ始めたところです。
この『レスキューナースが教える プチプラ防災』 は、そんな防災初心者に優しく、取り組みやすいことをたくさん紹介してくれる、とても参考になる書籍でした!
著者の辻直美さんは、〈国際災害レスキューナース〉として活躍されている方です。

〈国際災害レスキューナース〉という資格があることも知らなかったですね~。
日本だけじゃなく国際的にも災害時の状況を知っていて、どのように対応するのが良いのか、被災後の生活の向上なども書かれていて、本当に学ぶところが多かったです。

防災というと、〈災害時持ち出し品〉のリュックを買うことから始めそうですが、まず大事なのは〈地震に強い家づくり〉なんですねぇ。家具の固定、電子レンジや炊飯器などの小さな家電の下に滑り止めマットを敷くこと、水や食品を日常保管(&ローリングストック)する方法、いろいろな知識が、写真とわかりやすい文章で簡潔に書かれているので、頭にも入りやすいです。
非常時持ち出し袋、職場での備え、自宅避難生活の準備、被災クッキング、衛生やメンタルを整えるアイデア、いやはや、本当に〈使える技〉がたくさん。
職場での備えなんて、考えたことなかったです。ロッカーが小さいのでこの本通りには保管できませんが、ちょっとだけ用意しておこうかなと思いました。
あと、普段持ち歩くカバンにちょっと忍ばせておく、プチ防災セット(あまり大掛かりだと荷物が多くなるので、この本よりだいぶ少なめですが)も用意しようと思います。

この本を読んで、〈買い揃えるべきものリスト〉に沢山書き出しましたよ。
まず第一に買ったのは、ペットシーツ(我が家にはペットはいません)。トイレの代用品になるんです。災害が起きても、トイレは我慢できませんものね。一応、昔買った〈非常時用トイレ〉はあるものの、足りなくなった時に使えるし、トイレ以外にも「水を含ませて袋に入れて、振り回して気化熱を利用して冷えたものを氷嚢の代わりにする」というのもありました。
次に買ったのは、小さい笛。100均です。持ち出しリュック用と、普段使ってるカバン、寝室に用意した枕元ポーチ(これは本作ではなくYou Tubeの動画で知った知恵です)に準備しました。
水やローリングストックできる食品類も追加購入、それからやっぱり100均で滑り止めマットと使い捨ての紙下着を家族分買いましたね~。

あと、家にあるもので使えるものとして、新聞紙をストック。
普段使ってない上下のカッパを、持ち出しリュックに詰めました。

それから、いざ地震が発生した際に身を守る〈ダンゴムシのポーズ〉と〈落下物対策にカバンなどを頭の上で掲げるポーズ〉も実際にやって身に着けました。練習してる自分の姿は、なんだかカッコ悪いな~恥ずかしいな~と思いつつ、でもこれが身についてたらとっさの時に身を守れる!と思えば損はないですよね。

あとね、被災生活で「被災した・・・これからどうしよう・・・辛い・・・」と悩んでばかりじゃ、免疫力も下がってしまう!ということで「笑って免疫を上げる」とか「ペットボトル1本でさっぱりする方法」とか「お気に入りの香りでリフレッシュする」なんていう、前向きな情報もあって、これも良かったです。

色々書いてきましたが、とにかくさっと読めて、なるほど!使える!という情報が沢山の本なので、ぜひ読んでみて欲しいですね。
ホント、おすすめです♪

ちなみに、同じ辻直美さんから『レスキューナースが教える 新型コロナ×防災マニュアル』という本が出てることに、後で気づきました。こちらも、そのうち読みたいと思います。

(2022.04.08 読了)

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