
ネットで紹介されてるのを見て「私のとっ散らかったアタマを整理し表現する手立てになるかも」と読むことにした、本書『トヨタで学んだ「紙一枚!」にまとめる技術』 。
著者浅田すぐるさんは、新卒でトヨタに入社し、様々な「トヨタ方式」を身に付けたのち独立。現在は〈伝わるカイゼンプランナー〉という肩書で活動してらっしゃる方なんですね~。
実用書ではありますが、小難しいことは書いていなくて、〈とっ散らかった〉私にもできそうな内容でした。
ただし、思考の整理法として使える技術ではあったけど、企画や報告が必要でないパートのおばちゃんである私が活用しまくれるかというと、ちょっと違うかもしれません(笑)。残念!!
とはいえ、「うまく説明する」ことではなく「理解してもらえる」事が大事というのは、(私的には)忘れがちな視点だったので、忘れずにいようと思いました。
本書は「なぜ、トヨタはナンバーワンなのか?」「トヨタで学んだ「紙一枚!」にまとめる技術~基本編~」「トヨタで学んだ「紙一枚!」にまとめる技術~応用編~」の3章で構成されています。
この本が書かれたのは2015年でして、その頃ってトヨタはナンバーワンだったのだろうかという疑問は、ちょっとありますね(^_^;)。まあ、国内ではナンバーワンかな、今でも。
たしかに、どんな書類も「紙一枚」にまとめて、検討したり評価したり出来るというのは、冗長な書類がたくさんある会社よりスピーディーに仕事が進みそうです。そういう企業文化が根付いているってのは、すごいなと思いますね。
2章の基本編の「エクセル1」という書式で「情報の書き出し」→「取捨選択」→「優先順位付け」をすることが身に付き、3章の応用編の「ロジック3」という書式で論理的に考えをまとめて伝えるやり方が具体的に出来るようになる、というわかりやすさ。
実践的な内容で、わかりやすかったです。
ちなみに。
30年ほど前にOLだった私がこれを知ってたら、活かせてたかしらん。
ん~、いや、あの会社は「書類は分厚いほうが偉い」「会議は資料を全部読み上げて時間を掛けてこそなんぼ」という旧弊な会社だったからダメかな(笑)。
ところで。
この本を知ってから、書店でウロウロしてたら『早く読めて、忘れない、思考力が深まる「紙一枚!」読書法』という書籍を見つけてしまいました。昨年12月に出版してらっしゃるじゃないですか。あら、こっちのほうが、私向きだったかしら(笑)。読みたい本リスト入り決定です。
(2022.04.19 読了)
この記事へのコメント
Todo23
実際にやると、どんなにまとめても紙一枚に入らない情報を、ただ1枚にまとめるという作業に悪戦苦闘してかえって非効率という事も多かったですね。
妙に建前に捉われて、本当の趣旨をS理解してない人も多くて・・・。
https://toyokeizai.net/articles/-/211917
水無月・R
私はトヨタの〈カイゼン〉ぐらいしか知らなかったので、この本で「書類をA4サイズ1枚にまとめるってすっご~い」と単純に感心してたんですが、有名なことだったんですね・・いい歳して、物知らずでした(笑)。
教えて頂いたページ見たら、「A4に固執するあまり本末転倒」な例が書かれてて、「でも笑えないな~・・・」と思いました。
いいとこ取りというか、応用を利かせながら取り入れて(私に活用の場はあるのかwww)行きたいと思いました。
todo23
しかし手段である「紙1枚」が目的に変わってしまう。
所謂「手段の目的化」という現象で、やたらと発生しますね。
水無月・R
本書の最後の方で、浅田さん本人が「紙一枚ではなくゼロ枚を目指す」と言っていたことも、実は印象に残っていました。
「紙一枚」に固執するのではなく、必要なことをちゃんと「伝わるようにまとめる技術」として、この本があるんだなぁと、思いました。