『アリス、アリス、アリス!』/ひらいたかこ ◎ (画集)

アリス、アリス、アリス!.png
小人みたいにちまっとした可愛さのあるアリスを始めとするキャラクターたちが自由闊達に駆け巡る、『不思議の国のアリス』をモチーフにした、ひらいたかこさんの画集。
『不思議の国のアリス』好きなので、図書館の予約の順番が回ってくるのが楽しみでしたが、予想以上に良かったです!
『アリス、アリス、アリス!』というタイトル通り、どのイラストにも可愛らしいひらいさん版アリスが、元気に朗らかに描かれてました。

かなり前に前作『地下の国のアリス』という、ルイス・キャロル自らが挿絵も描いた『不思議の国のアリス』の前身版を読んで、ルイス・キャロルの絵も味わいがあっていいなと思っていました。
ちなみに、一般にはアリスの挿絵と言えば、テニエルですね。そちらの絵もナンセンスな感じが出ていて、好きです。
そして、ひらいさんのアリスは、なんというか小人みたいな感じ。目鼻立ちだけじゃなく体も、そして他の対象物(物や動物や植物)も、みんな小づくりな感じが、とても愛おしい。
ちまっと描かれているので、アリスの顔も点々で表現されて簡略化してるのに、なんだか彼女のお転婆でおしゃまな感じがとても伝わってきます。
なんというか、とにかく、可愛い♪

アリス以外も、柔らかい色で描かれた器物・動植物・登場人物たちが、ファンシーな不思議の国をよく表してますねぇ。
特にトランプマークでできた葉を持つ植物がカラフルに描かれてるシーンは、のびのびとした明るさが感じられて、とても素敵。
アリスが目覚めたあと、ルイス・キャロル(帽子屋?)の漕ぐボートに乗ってるイラストが、現実と夢とが融合した世界を表してるようで、清々しくてよかったです。

文章は少なく、ものの数分で一読できてしまうんですが、本の中を自在に駆け回るアリスたちが楽しくて、何度も何度もページをめくっては楽しんでしまいました。
画集というのも、色々あるんですね。難しい美術の本だけじゃなく。
ほっこりと楽しめる、いい時間を過ごせました♪

(2022.11.26 読了)

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