ちょうど時間があったとはいえ、怒涛の勢いで読了してしまいました。
とりあえず〈事前情報ナシで読むのがいい〉ということだけが事前情報の状態で読み始め、ぐいぐい惹き込まれました!
スゴイです、『プロジェクト・ヘイル・メアリー』!!
ガッツリSFの上下巻、堪能いたしました!!
著者アンディー・ウィアーさんの物語の構成や文章ニュアンスももちろん凄いんですが、小野田和子さんの翻訳も素晴らしかった。わかりやすく軽快な文体で、本当に楽しめましたね~!
記憶が曖昧なまま、見知らぬ場所でただ一人目覚めた男は、少しずつ自分がそこにいる状況を思い出していく。
中学校の科学教師だったその男・グレースは、太陽エネルギーの急激減少に関する巨大プロジェクトに参加することになる。見知らぬ場所は、宇宙船〈ヘイル・メアリー号〉。彼は、地球を救うための片道ミッションに参加していたのである。宇宙船及びラボを操作しながら少しずつ戻る記憶、驚くべき遭遇、困難なミッションを乗り越え、絶望から希望の折り返し地点を曲がった先で、発生した事象。
グレースの取った行動と、再び明るさを取り戻し希望も見えたラスト・・・素晴らしかったです!
いいやぁ・・・、本当に大掛かりなSFでした。
物理学・化学・気象学・生物学・宇宙工学・・・様々な理系分野の知識がバンバンと繰り広げられ、超絶文系人間な私には難しいディティールも多かったのですが、それでも楽しめました!
詳しい理系知識があったら、もっと楽しめたんでしょうねぇ・・・。
実は我が家の次男(大学3年)が理系くんなんですが、なんと彼もこの作品には興味を示していて(Amazonのレビューを見たらしい)、「お母さん、ネタバレしないで!!」と叫ばれてしまいました(笑)。
彼がこの作品を読むのはいつになるかわかりませんが、きっと私より理解度は深くより楽しめるんじゃないかと思います。
チャンスがあれば、彼の感想も聞いてみたいものです。
冒頭にも書きましたが、この作品は〈事前情報ナシ〉で読むと非常に衝撃的です。
ネタバレせずにあらすじを書くのが、とても難しかったです・・・ていうか一部ネタバレしてますね、ごめんなさい。
たまたま、特に用事もない連休があったおかげで、濃密な読書体験が出来ました。
いやぁ、本当に面白かったです。
SFのサイエンスな部分は基礎知識からしてあやふやな私、そこは結構手こずってしまったんですが、それもギリギリなんとか想像力で補えるレベルになってたのが助かりました(笑)。
主人公・グレースはただの中学校教師ではなかったんですが、それにしたって賢いし応用力もあるし、異星生命体・ロッキーとの交流にも柔軟に対応できる上に、なかなか情が深い。
その情の深さから、ラストの行動を取るんですが、地球もエリダニも救うための献身・・・胸が一杯になりましたねぇ。
なんというか、ガチガチの理系小説じゃなくて、ロッキーとの友情や地球や異星を救おうとする大義への献身、とにかくグレースが人間味あふれる〈いいヤツ〉なんですよね。ユーモアもあるし。
地球滅亡の危機をたった一人で救う!なんていう完璧超人なのかと思いきや、パニックを起こしたり弱気になったり浮かれて調子に乗ったりする面もちゃんとあって、非常に魅力的でした。
グレース、ロッキー、そしてグレースが地球を出発する前に交流した人々など、登場人物たちのキャラクターも鮮やかで良かったです。
「ヘイル・メアリー計画」の総指揮者・ストラットなんか、とにかく凄い剛腕ぶりで、嫌がるグレースを搭乗させるために取った手段はあまりにも酷いものだったけれど、地球を救うためにやるしかなかったんだよなぁと思うと、彼女の強さが悲しくなったりもしました。
とはいえ、グレースが地球に戻ることができる・・あるいは地球と連絡が取れたときは、ストラットは責められて然るべきだとは思いますけどね。
・・・ろくな感想になってないことは、重々承知なのですが、コレは〈読んで見ないと面白さがわからないよ!〉〈理系知識はあったほうがいいけど、なくても想像力で補えるよ!〉〈この設定をきっちり破綻なく構成できるアンディー・ウィアーさんて凄いよ!〉という、主張で終わらせてください。もはやレビューではないな、この文章(笑)。
・・・あ、グレースとロッキーのファーストコンタクトから、お互いを知り合う過程、仲良くなっていく色々なエピソード、微笑ましかったです!ってことも、言っておきたいかな(笑)。
グレースとロッキーの個性や外見の差異やキャラクターや専門分野、それぞれの故郷の環境や文化、絶妙な組み合わせでしたね~。この組み合わせだったからこそ、物語がより大きく展開したと思います。
壮大でがっしりしたSFで、重厚で奥深くありつつも、ワクワクとする、良い作品でした!
(2023.09.27 読了)
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この記事へのコメント
latifa
めっちゃ嬉しくて、すっ飛んで来ちゃいました(^^)/
いやー、誰かとこの小説のお話が出来るとは!感無量。
水無月Rさん2年前に読まれていたのですねー。
感想、あちこち同じで嬉しいです。
ちょっと難しい処もありましたが、そこを飛ばしても充分面白く読める良いお話でしたよねー☆
理系息子君、その後読まれたのかな?
これ、私は今年のマイベスト10に入れるの決定しています。今検索したら、水無月Rさんは23年度の2位でしたね♪
水無月・R
私もlatifaさんが本作を読んだことを知った途端、急いでブログにお邪魔しちゃいました♪
理系知識に弱くてもなんとか付いていけるバランスが、素晴らしかったですね~!
そういえば…息子はもう読んだのかしら。
まだかもしれないし、読んだけどもう忘れてるかもしれませんが・・・(笑)。聞いてみようと思います。
そうなんですよ、年間ベスト10の第2位でしたね。
すごく楽しめる、とても良い作品でした!