清少納言って、〈才気煥発・当意即妙〉自慢のいけ好かない才女・・・と思ってたのは、学生時代。
今はもう、サバサバ系でパリピな気軽なお姉さん(ただし毒舌あり)だな~と親しみを感じています。
そんな清少納言と彼女の作品『枕草子』を小迎裕美子さんの漫画で解説(監修は十文字学園女子大学教授の赤間恵都子先生)、楽しくて2日ほどで読んじゃいましたよ~。
タイトルが『本日もいとおかし! 枕草子』で、表紙であかんべぇをする清少納言のドアップ、面白くないわけがありません(笑)。
小迎さんが『枕草子』から取り上げる、様々なトピックス。
なんと1000年以上たった今でも、「マジそれな!激しく同意するわ~!」「やってらんないわ~!」「これ私も大好きッ!」と共感の嵐。
離婚した橘則光の「わかめ事件」には、笑っちゃいました。
いや・・・エピソードそのものは知ってたんですけどね。小迎さんが描いた漫画で「わかめ送ったにもかかわらず、ニブすぎて全然わからない→和歌嫌いの則光に和歌を送って絶縁」という一連の流れをあの勢いで描かれたら、笑うしかないですよ。
ナゴンさんの「そうだったーーこの人のーーこういうーー」のセリフの時の半分魂飛ばしてるかのような表情、そのあとの額に青筋立てて怒ってる様子、もうホント「わかるわ~、ですよね~、マジないわ~」って。
こんなに笑えて共感出来て、ちょっと毒舌に腰が引けつつも「私も‥そう思う・・かも・・うん、思うなぁ」なんて勇気を呼び起こされたり出来るのが、本当にすごい。ナゴンさん、マジリスペクトだわ~。
そして、この『枕草子』を書いていたころに中宮定子の凋落があったにもかかわらず、そんなことは一切書かずに「楽しく読めるもの」を描き続けたナゴンさんの芯の強さや定子への敬愛の深さは素晴らしいし、本当に粋で美しいなぁと、思うのです。
ナゴンさん、そして小迎さん、赤間先生、楽しく読ませていただきました!
(2025.02.20 読了)
この記事へのコメント