ワタクシ、妻の側でございます。
最近、ワタクシの一言で夫がブチ切れる場面が数回ありまして、「そりゃ私の言い方も悪かったけども・・・」と反省もするんですが、「なんか、向こうの受け取り方がひがみ過ぎてない??」と思ったりも。
てなわけで、『なぜ「妻の一言』はカチンとくるのか?』というタイトルの本書を知った日、速攻で図書館に予約を入れてしまった次第です。
著者岡野あつこさんは、自らのバツ2経験を活かして離婚カウンセラーとして活躍、YouTubeチャンネルもやってらっしゃる方です。
サブタイトルに〈夫婦関係を改善する「伝え方」教室〉とありますが、妻の物言いを非難するような内容ではありません。ありがたや(笑)。
どちらかというと、夫の側の対応の悪さを指摘して、「妻はこう考えてるのに、どうして夫は言葉や態度の出し惜しみをするのだ」的なことを書いてくれています。
そこを読みながら、「夫というのは、〈察してちゃん〉なのだなぁ」と、再確認してしまいました。
〈察してちゃん〉を察してあげないから、ブチ切れるわけだ・・・もちろん、それだけじゃないけど。
夫婦間にも「ホウレンソウ」が必要、ってやつですねぇ。
あと、「夫婦だから、わかるだろう、察してくれ」は、よくないですね(多分、我が家の揉め事の大半はこれのせい。互いに)。
中高年男性の「謝ったら死ぬ病」は、壊滅的にヤバいです。ありがちですが(ウチの夫にもある)。
夫婦関係だけじゃないですが、相手を思いやる、相手の立場に立ってみる、・・・当たり前なんだけど大切なんだなぁと。
ささっと読めるけど、残念ながら「人生の指標」になるほどではありません。
「夫婦関係を改善したいなら、コミュニケーションが大事」なのは、言われるまでもないことではあるけど、なかなか難しい。
改めて言われてみるに、真理なんですよねぇ。
読みながら、「あ~、ウン・・まあ‥そうなんだけどねぇ・・・、めんどくさい」と思ってしまってる私は、危険地帯に足を踏み入れちゃってるのかも。
相手を思いやりながら、うまくアピールしつつ、ソフトに伝える。
夫婦だから気兼ねなく、ではなく、夫婦だからこそ礼節をもって接することが大事なのかなと思いました。
岡野さんのところに持ち込まれる「離婚相談」の実例をもとに、どのような「いいかえ」が効果あるかや、夫婦関係改善のプロセス、離婚となった場合の流れなど、なかなか他では知ることが出来ないようなことも書いてあって、参考になりました。
ちなみに、岡野さんは「離婚相談カウンセラー」ですが、「何が何でも離婚を勧める」わけではないそうです。
縁あって家族となったのだから、その縁を活かすも壊すも本人たち次第で、関係修復できるならした方がいい、ただしメリットがないなら割り切ってもいいということでした。なるほどなぁ。
「割り切り」も、大事かもしれませんな。
(2025.04.28 読了)
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