めちゃくちゃわかった!(笑)
山田五郎さん、You Tube「山田五郎 オトナの教養講座」ではいつも、絵画解説を楽しませて頂いてます!!
たくさんある動画の中から、印象派に関わる人たちの回を文字起こししたものなので、一度は視聴してるのですが、ゆっくり自分のペースで読めるのがよかったです。
『めちゃくちゃわかるよ!印象派』のタイトル通り、めちゃくちゃ、よくわかりました!!
18人も紹介されてる中で、絵画として好きなのはターナーとブーダンとシスレー。
水や空をバリエーション豊かに描いていて、とても素敵ですよね。
風景画の中でも、水や空の輝きや感触が細やかに描かれているのが、清々しく広がる世界を感じさせてくれます。
人物的に興味深いなと思ったのが、クールベとカサット。
クールベはその反骨心と革命への衝動が劇的だなぁと。あと「絶望」というタイトルの自画像のインパクトの強さ(笑)。
カサットは、ヨーロッパでは今一つだった印象派をアメリカに紹介し大ブレイクさせた立役者であり、子どもを可愛く描くその表現力が、いいなぁと。すねちゃってるモデルの女の子の様子が、ホントに良くわかる。
子どもやその母親への暖かい視線が、素晴らしい絵画を仕上げたんだなぁと、ほのぼのとした気持ちになりますね。
他人たちも、「印象派」というムーブメントを盛り上げ一世を風靡させ終了までを見送った、素晴らしい画家たちでした。
「自然を見たそのままに描く」という写実主義から、感じたままに描く印象派への流れ、とても面白く読めました。
動画でも見たけど、本書でじっくり鑑賞できた絵画も多く、とても楽しかったです。
ちなみに。
本書、かなり分厚いです。
図書館でカウンターの方が持ってきたのを見て「あれ、私今日受取る予約本は「京極本」だっけ?」と思ってしまいました(笑)。
ソフトカバーだから、重さはまだましですが、厚みは3.5センチを超えます。
ええ、職場の休憩室で読んでましたけどね。「あの人また、なんか…」って目で見られてました(笑)。
(2025.09.26 読了)
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