『60歳から女性はもっとやりたい放題』/和田秀樹 〇


該当年齢はもうちょっと先なんですが、『60歳から女性はもっとやりたい放題』というタイトルがすごくいいな!と思えたので、読むことにしました。
和田秀樹さんは、3年ほど前に『つかず離れず婚 ~定年世代の新しい生き方~』を読んで、「そ~だよな~、定年夫が一日中家にいるとか、息が詰まるよな~」「つかず離れずのコツはこういうことか~」と、感心しました。
そして本作では〈やりたい放題〉ですよ(笑)。さてさて、どんな〈やりたい放題〉が出てくるのでしょうか。

まず、更年期以降の女性の体内では、「男性ホルモン」の絶対量が増えて、より意欲的・活動的になっていくのだそうです。
新しい友人を作ったり、新しいことに挑戦してみたりすることを、後押ししてくれるという。なるほどね。
そして、新しいことに挑戦すること、好奇心を持って行動することで、前頭葉が活性化し、それが老化を食い止めることが出来ると。

先日、『終活シェアハウス』を読んだ時に、「元気で好奇心旺盛な老女になろう!」と思ったのですが、つまり私の目標はそれに向けて活動することで、老化を食い止めることが出来るってことです!やったね!!

しがらみや〈かくあるべし思考〉にとらわれず、介護をプロの手に委ねることも問題なし、痩せてる方がいいなんてことはなく小太りの方が長生きしやすい、高血糖や高コレステロールを恐れ過ぎず、薬の多量摂取で転倒のリスクがあるから減らす相談をした方がいい・・・などなど、いろいろな「なるほどな~」「知らなかった!」がたくさんでしたね。

診療科によって専門化しすぎたり、とにかく「血圧を下げる」「血糖値を下げる」に固執したりで薬が多くなってしまうとかは、離れて住んでいる両親を見てて、私もそう思ってました。
「これは○○内科医院の薬」「あれは△△耳鼻科の薬」が、出てくる出てくる。
最近、敷地内同居している兄が通院に同行してくれるようになって、薬の種類は減らせたようで、よかったなと思いましたね。
転倒リスクとか、ホントに恐いですもん。

ただ、ちょっと気になったのは「シニアが働ける場所はいくらでもある」という話ですが・・・。
それは、どうかな~。しかも「いやなことはやらない」「我慢はしない」ってことになると、なかなか難しいのでは?
新しい仕事が次々に見つかる・・・という期待は、あまりしない方がいい気がしますね。
もちろん、嫌な仕事やきつい仕事にでもしがみつけ、ということではありません。
なんというか・・・バランスですよね、たぶん。
私もの今の仕事の定年は、実は75歳です(65歳でフルタイム勤務は終了になりますが)。
出来れば、それまで細々とでも働いて、収入を得ることはもちろん、社会とのつながりを持つとか新しい人や出来事とかかわりを持ちたいなと思っています。仕事内容も、大好きとは言いませんが、嫌いじゃないし、楽しめてますしね。

60歳まで、あと数年。
その数年も、我慢とかせずに、やりたい放題(笑)で生きていこうと思います。
もちろん、出来ること出来ないことはありますが。

(2025.11.02 読了)



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