宇宙船の墜落によって、記憶喪失になってしまった宇宙人くん(性別は不明ですが、便宜上宇宙人くんと呼ぶことにしました)。
おまわりさんに、「地球でしごとをみつけて生活してみなさい」と『おしごとそうだんセンター』を紹介されて、訪れる。
「しごと」とは何か?すらわからない宇宙人くんに、センターのおねえさんは様々な〈めずらしいおしごと〉を紹介する。
ヨシタケシンスケさんの、ほのぼのとした画調とひねりの利いたアイデアとウィット溢れる説明、どのお仕事も素敵だなって思いました。
44個もの〈めずらしいおしごと〉。
どれも色々な意味で魅力的で、〈おしごとをする人〉の方も、〈そのおしごとのサービスを受ける人〉の方も、経験したくなりますねぇ。
特に、「かしきり島」は、提供する側でやってみたいですね。お客さんが、貸し切りの島でリラックスしてバカンスを楽しめるようにアテンドするって、色々大変そうだけどやりがいはきっとすごくありそうですもん。まあ・・・、難しい要求をされそうな気もするけど(笑)。
「たべられツアー」も、ぜひやってみたです(笑)。利用者はアクリル?玉の中にいるのに、操縦してるスタッフさんは多分ガードがほとんどない状態で、笑顔で操縦。これは、襲われない何らかのコツがあるのか、猛獣よりすごく強いのか?
そしてもちろん、「長い棚書店」は、利用する方の側で(笑)。ただ書棚が長くて移動してる書店、ってだけじゃなくて、本のセレクトが変わるってのがいいですね。面白そうなテーマの時、思いがけない出会いが出来そうです。
「乾かし屋」も、利用する側で。なんでも乾燥、なんと「じめじめとした気持ち」まで!乾燥機の中で、楽しそうに浮いている人がいます。私も乾かされてみたいわ~。
たくさんの〈めずらしいおしごと〉を紹介しながら、おねえさんは「しごととは何か?」「むいているしごとって?」など、宇宙人くんに分かりやすく優しく教えてくれます。
『「がんばりかた」を知っている人は、なんでもできるようになる』
『大事なのは自分にとって必要なことや、わからないことの「さがしかた」をしっておくこと』
『世の中もおしごととそれ以外でできていて、どっちも同じぐらい大事』
などなど、大切なことをわかりやすい言葉で説明してくれる。
そんなおねえさんの言葉に背中を押されて、宇宙人くんが選んだおしごとは〈おしごとそうだんセンター〉の相談員。
2年後、立派な相談員になった宇宙人くんのもとには、別の種族の宇宙人らしき存在やロボットが訪れているようです。
もちろん、おねえさんも健在。
きっと〈めずらしいおしごと〉だけじゃなく〈普遍的だけととても大切なおしごと〉や〈みんなに必要とされるおしごと〉もいっぱいあって、訪れる人たちの役に立っていけるようになってるんでしょうね。
『おしごとをすることで、自分をしあわせにすることができれば、自分の大事な人もしあわせにすることができる』
仕事って、生活の糧を得るためのものだけど、それだけじゃない。
私も、『私のおしごとを明日もがんばってみよう!』っていう気持ちになりました。
(2025.11.17 読了)
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