たまたまですが、先月から万城目学さん続きです。
軽快に進む物語、〈血を吸わない吸血鬼〉という設定など、大変楽しく読めました。
『あの子とQ』っていうタイトルも、シンプルでよいですねぇ。
ラストも爽やかに終わって、それはそれでよかったけど、続きというかその後が知りたいです!!
人間社会に適応化した吸血鬼たち。彼らははもう、〈人間の血を吸わない〉し〈太陽の光にも適応して普通に生活できる〉し、〈ニンニクもOK 〉。
17歳になったら〈脱・吸血鬼化〉という儀式を受け、人血を吸っても体の変化は起こらず「不味い」としか感じなくなる。
その17歳の儀式前に「一度でも吸血すれば〈血の渇き〉に耐えられず、必ず吸血行動をしてしまうから、それがないかを監視する」役目を持つ「Q」という存在が、それぞれのもとに現れるという。
そして、日本の平凡な吸血鬼女子高生・弓子のもとにもQが出現し、儀式までずっと彼女を監視するという。
Qがトゲトゲの球体でしかもなんだかぬめってるというのが、けっこう不気味な見た目。確かに、あまりお近づきになりたくない気もする・・・。
そんなQに監視されながら、親友のヨッちゃんの恋の発展に協力する過程のダブルデートで、バスの落石事故にあった弓子は、瀕死の男子を救うために、吸血行為をするのだが・・・。
病院で目が覚めた弓子は、すでに「儀式」を終えたと告げられる。自分は吸血したはずなのに、それをQが見ていたはずなのに儀式を受けて脱・吸血鬼化が成立したのは何故か?そのQが姿を消してしまったのは何故か?
姿を消したQの行方を追って、日本最古の吸血鬼・佐久の手を借りて「原・吸血鬼」たちの館・クボーに潜入した弓子は、吸血鬼を束ねる存在・ブラドに出会い、Qの真実を知る。Qたちの犯した罪、吸血鬼たちをQの姿に変えたブラド、そして・・ブラドはQたちをもとの姿に戻す方法を知らないこと・・・。
自分のQと対面し、Qを抱きしめ傷つき血を流した弓子。かつての姿を取り戻したQ。
最終章で、成人の儀式のための迎えの人物の名前を知って、よかったね…!と思いました。
出来たら、彼と弓子の再会(弓子に記憶はないのだけど、思い出してくれたらいいな)、儀式の様子、そしてほかのQたちがどうなったかなどの、〈これから〉を読みたくなりましたね。
それと、普通に女子高生として、平和に過ごしていく弓子と親友ヨッちゃんの様子も。
ちょっとぶっ飛び系だけど、情に篤くて行動派のヨッちゃんが、これからも弓子の人生に深く関わって更なる彩を足してくれそうですもの。
そういえば、ヨッちゃんが受けた占い、ピンポイントですご~く当たってましたね(笑)。残念ながら、記憶には全く残ってないけど。
そうとなれば、弓子の名前で受けた占い「12月に大きな再会と冒険」、これもきっと当たるんだろうな。楽しみですよね。
本書はすでに続編『あの子とO』が出てますが、これは12月の再会と冒険の話になるのかな?違う気がするんですよね。
というのも私、「O」は狼男なんじゃないかな、って思ってて。
吸血鬼と狼男って、組み合わせ的に結構メジャーですよね。
いや・・・それとも、Qからトゲを抜いたらOになるから、そういう話?だとしたら、12月の冒険は、Qたちが元の姿を取り戻したら?って話になるのかしら。だって、弓子はQたちの救世主ですもんねぇ。
あと、勝手な思い付きなんですけど、弓子は名前の中に「弓(きゅう)」を持ってるので、もしかしたらそれも何か意味があることなのかもしれない!なんて思ってたり。というわけで、続巻も楽しみです!
(2025.11.27 読了)
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