いわゆる、オゾミス(おぞましいミステリー)というやつですね・・・。
本作『わたしを永遠に眠らせて』で年越しをしてしまったんですが、かなり読書情緒が不安定になりましたよ。
神津凛子さん、初読み作家さんだと思ってたら、以前に『ママ』を読んでました。あれもオゾミスだったな~。
私、けっこう「うへぇ・・・」って言いながらもイヤミス読んじゃうタイプなんですが、それでもかなりメンタルに来てしまう物語でしたね~。イヤミスの上をいく、オゾミス・・・ちょっと苦手というか、引きずられそうで怖いですね。
再婚した婚家で虐げられる秋夜と、母の再婚相手に母を人質に取られ虐待される優真、早く救われてほしいのに、どんどん事態は酷い方向に。
読んでいて、ホントにキツかったです。
私は単純アタマなんで、「どうして逃げないのよ!」「助けてくれそうな人をどうして探さないのよ!」って思ってしまうんですが、それでも彼らが逃げられないぐらい支配されてしまっているのも、わかってしまうんですよねぇ。
秋夜の義母・珠子と義妹・朝香の尋常じゃない人格の酷さ、優真の義父の常軌を逸した残虐さ、彼らが事態や被虐者を支配下に置くやり方は、本当に反吐が出そうでした。
でも、こんな人間は表沙汰になっていないだけで、きっと存在する。そう思うと、本当にゾッとします。
児童相談所の人たちが来た時に、優真の母親が勇気を出してくれて、本当に良かった。秋夜のアドバイスと後押しがあったからだけど、それでも行動に出るか出ないかは、母親の最後の勇気だったと思うから。
そこから優真の義父がちゃんと逮捕されて、優真母子(赤ちゃんである妹も)が救われて、本当に良かった。
優真の親友・太陽もいろいろあったけれど、「どうしようもない時は誰かに相談する」って言えるようになって、そして今後は優真とずっと一緒にいられるようになって、本当に良かった。
逆に秋夜は、終わらない復讐の沼に落ちたのではないかと思うんですよね。
義母を介護しながら、耳元で語り続けるストーリー・・・。義母がやったことすべてを「知っている」と告げ、更には夫が心の弱さゆえに〈義母の罪〉を見過ごしてきたことをおぞましいと語り、「夫が本当に自殺だったかを知りたいのか?」とささやく。
彼女が復讐の愉悦に浸るラストに、戦慄しました。
(2026.01.02 読了)
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