『万博グルメ 食べに行こ!』/ぴあMOOK関西 ◎(MOOK)

万博グルメ食べに行こ! - 楽天ブックス 去年、《2025年 大阪・関西万博》へ3回行って、見るもの体験するものすべてが楽しくて楽しくて、すっかり〈万博大好き!〉になってしまった私。YouTubeなどで情報発信されてる方の動画を参考に、万博レガシー展示を見にあちこちに行ったり、ミニ万博フェアに行ったり、万博グルメ店を巡ったりと、順調に〈アフター万博民〉の道(笑)を歩んできました。 で、この『万博グルメ食べに行こ!』ですよ。発行前から、アフター万博民の間で話題になっていたこのMOOK、実は悩んでたんですよねぇ。「これを買ってしまったら、絶対に沼る・・・」って。だけど、とある万博グルメのお店の方が、「ウチ、これに載ったんですよ~」って嬉しそうにしてるのを見て、「正しき〈アフター万博民〉として、買わなくては!」って思ったのですよ。 全部のお店を網羅するのは、難しいかなとは思いますが・・・。でも、行ける範囲で、まだ行ったことのないお店がある!これは・・・機会を見て行くしかない!って思いましたww パビリオングルメだけじゃなく、世界各国のグルメを地域別に紹介してる章もあり、各地域の代表的なグルメがイラストで描かれているページには、その国の言葉の「おいしい」が添えられていて、ぜひお店でこの言葉で「おいしい!ありがとう!」を伝えたくなりました。 気軽に行けそうなcafeから、テイクアウトのお店、しっかりコース料理のお店、珍しい食材の食料品店など、幅広く紹介されてますね~。私がいちばん気になってるのは、…

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『[図解]アンガーマネジメント超入門 「怒り」が消える心のトレーニング』/安藤俊介 〇(実用書)

[図解]アンガーマネジメント超入門 「怒り」が消える心のトレーニング(特装版) - 楽天ブックス アンガーマネジメント、だいぶ前から耳にしてたし、気持ちを上手くコントロールして生きやすくなるなら、いいよなぁ・・・って思ってはいたのですが、なかなか「じゃあやってみよう」というところまでは行かず、ずるずると過ごしてきたんですよねぇ。そしたらたまたま、本作『[図解]アンガーマネジメント超入門 「怒り」が消える心のトレーニング』を読むチャンスが巡ってきました。日本アンガーマネジメント協会代表理事の安藤俊介さんによる、〈怒りをコントロールするスキル〉を学べる1冊です。 2018年初版で、私が手に取ったのは2024年の第20刷。6年で増刷19回ですか・・・。この出版不況の時代において、なかなかな記録ですよね。それだけ、世の中の人たちが「自分の怒りをコントロールしたい」って思ってるってことなんですねぇ。私も、そうですよ。日々生活してて、イライラすること、たくさんあります。ブチ切れたりはしなくても、「内心では舌打ち」なんてことはしょっちゅうあるし、何年も前のことを思い出してははらわたが煮えくり返ることもあります。 とはいえ実は私、瞬間的にイラっとしてしまうことは多々あるけど、案外「怒り続けても、しゃーないしな~」って思っちゃう、テキトー人間だったりもします(笑)。じゃあ、この本読む必要なかった?かというと、そんなことはなかったですね。 息子2人の子育てをしてた頃、育児情報誌なんかで「怒る前に6秒数える」と…

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『秋雨物語』/貴志祐介 〇

秋雨物語 (角川ホラー文庫) [ 貴志 祐介 ] - 楽天ブックス そういえば、貴志祐介さんは、初読みですねぇ。「餓鬼の田」「フーグ」「白鳥の歌」「こっくりさん」の4編からなる、絶望の暗黒奇譚集、『秋雨物語』。秋雨に打たれながら異界の扉を開いてしまった登場人物たちは、どんな結末を取らされるのか・・・。 ただねぇ・・・、私「イヤミス」「オゾミス」「理不尽ホラー」とかに慣れちゃってて、どうも本作の毒に「物足りなさ」を感じてしまったんですよね。なんとも因果なことでございます(笑)。 「餓鬼の田」のオチは・・・かなりかわいそうでしたね。呪いを打ち破ってもらえるかと思いきや、いきなり反転されちゃうなんて・・・。「フーグ」の作家がどこに飛ばされたかがわかった時、どれだけ絶望したことか・・・。何回か失敗した末に最終的に、室内だけどそこになってしまうとは。彼を飛ばしていたのは、悪意ある存在なのか。それとも、本人の無意識の逃走癖の具現化だっただけなのか。どこに飛ばされたかに気付いてしまった作家の恋人と編集者は、どうやって警察にこの「変死」を届け出たらいいのか。そういう意味でも恐ろしい物語でしたね。 「こっくりさん」のラスト、ちょっとなんだかパンチが足りないんですよねぇ。人間を殺した3人が再度「特別なこっくりさん」をやって、自分の罪から逃れようとするなんて、あさましすぎないか?それぞれが、結局心穏やかに最期を迎えた的なラストだと思うんだけど、なんだかなぁ。 良かったなと思うのは「白鳥の歌」なんですが、全く知…

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『人間標本』/湊かなえ ◎

人間標本 (角川文庫) [ 湊 かなえ ] - 楽天ブックス はぁ・・・湊かなえさんらしい、「うわぁ・・・そう来たか・・あ~、うん・・・」とズッシリ来る作品でした。私は、出来るだけ前情報ナシで読みたい派なのですが、『人間標本』というタイトルの毒々しさ、アマプラ映像化の予告編は嫌でも目に入ってしまい、良くも悪くも期待値の高い状態で読み始めました。 物語の語り手、榊史郎は蝶に関する研究で著名な大学教授。幼少期に知り合った少女・留美が「色の魔術師」として世界的に評価される画家となり、交流が再開する。その留美が、かつて史郎の住んでいた山荘を買い取って、そこで少年たちを集めて「自分の後継者を選ぶ」合宿を行うという。その合宿に史郎の息子・至(いたる)も招待されるのだが、合宿開始直後に留美は病に倒れ、合宿は解消。集められた少年たちに「蝶の姿」を見た史郎は、殺害した彼らを素材とした〈人間標本〉を作って山中に設置し写真を撮るという、悍ましい行為を実行する。息子まで、手にかけて・・・。 ここまで読んで、「なんか、フツーの猟奇殺人の記録だよなぁ。物足りない・・・」と思っていたのですが、そのあとに続く、至の「夏休み自由研究「人間標本」」に読み進めて、「うわぁ‥マジか、中学2年生が?ギフトの目を開かれたからって・・・そんな・・・」と鬱々とした気分になったのですが、違和感も覚えたのでした。 そして更に史郎の「独房にて」の独白。至の行いを知って、至に手をかけるまでの苦悩。でも‥やっぱり何か違うと感じたのですが、その「何…

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『紫式部の欲望』/酒井順子 〇(エッセイ)

紫式部の欲望 (集英社文庫(日本)) [ 酒井 順子 ] - 楽天ブックス 『紫式部の欲望』とは、なかなかに意味深なタイトルですよね。私の大好きな〈平安女流作家さんとお友達感覚〉な酒井順子さんの、文学評論エッセイ。端的に言えば、「紫式部がどんな思いを抱いて『源氏物語』を執筆していたか」を酒井さんが推察した書籍です。推察ではあるけど、「うんうん、きっとそうだよね~」って思えました。 『源氏物語』に描かれる、「連れ去られたい」から始まり、「頭がいいと思われたい」「モテ男を不幸にしたい」「秘密をばらしたい」「正妻に復讐したい」「出家したい」など様々な欲望をあぶり出し、解説。千年前の作品とは思えないぐらい、リアルに我々現代人にも通じる欲望が描かれてるんですよねぇ・・・。恐ろしや(笑)。 アンチ源氏の君なワタクシとしては、「モテ男を不幸にしたい」に大いに賛同(笑)。なので、女三宮のくだりには、今回もウハウハ笑ってしまいました。いい気味だよ、ホントに(笑)。 「乱暴に迫られたい」に関しては、まさに今時のネットでよく書かれる注意書きの〈ただし、イケメンに限る〉だよなぁ、とちょっと笑ってしまいましたね。酒井さんが書いてるように、私も性犯罪は絶対に肯定しない、やる奴は〇ね!とまで思ってるので、『源氏物語』における女性への強制性交に関しては、ちょっとなぁ・・・という気持ちがあります。自分がやられたら、絶対に嫌だもの。でも、あの時代・あの物語の中では「源氏様なんだ!だったら、いいかも」と、女性たちが思えるから、…

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『橘外男海外伝奇集 人を呼ぶ湖』/橘外男 △

橘外男海外伝奇集 人を呼ぶ湖 (中公文庫 た19-6) [ 橘外男 ] - 楽天ブックス どこかの書評で紹介されていて、気になって〈読みたい本リスト〉入りしていた本作『橘外男海外伝奇集 人を呼ぶ湖』。橘外男さんというお名前は、全く知らなかったです。解説によると、本作は「変格ミステリ」という分類に値するようですが、私がイマイチ、変格ミステリが何かをわかっていない(笑)。読んた印象としては、ゴシックホラーの系統なのかなと。 独立した8編の物語で構成されているのですが、いくつかは「若く美しい女性を辺境の地に同行すると、怪異に攫われたり、変死したりして非業の最期を遂げる」という展開が同じで、ちょっと飽きました。しかも、その怪異が解明されるわけでなく、おどろおどろしい祟りのようなものは続きそうな感じがして、宙ぶらりんな状態で物語が終わってしまうのが、私としてはスッキリしないというか。 それと、海外の古いタイプのゴシック小説を翻訳したような文体が、どうにも迂遠で読みづらかったですね・・・。あの文体は、内容と雰囲気としては合ってるとは思うんですが、単純アタマの私にはちょっと合わなかったです。 8編の中で印象的だったのは、「雪原に旅する男」と「人を呼ぶ湖」。「雪原に旅する男」は、気の良い若者が生みの母を迎えに向かった道中の宿で、酒に飲まれ浮かれ騒いだ結果がなんとも悲惨な現実として立ちはだかり、絶望の底に叩き落されるという展開が。救いようのないラストに、逆に納得がいきました。青年にとっては、本当に可哀そうな…

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『エレガントな毒の吐き方 ~脳科学と京都人に学ぶ「言いにくいことを賢く伝える」技術~』/中野信子 〇

エレガントな毒の吐き方 脳科学と京都人に学ぶ「言いにくいことを賢く伝える」技術 [ 中野 信子 ] - 楽天ブックス 脳科学者として高名な中野信子さんの、『エレガントな毒の吐き方 ~脳科学と京都人に学ぶ「言いにくいことを賢く伝える」技術~』。もうね、タイトル知って「読まなきゃ」って思ったんですよ。なんせ水無月・R、自慢じゃありませんが単純バカでして。京都の方にイケズを言われても気付かず、頓珍漢な対応をして「けったいなお人やわ~」と言われるだろうと断言できる。ていうか、関西(O阪)に住むようになって20年近く、生粋の京都の方と交流する機会もあり、たぶんそう思われてるだろうなと・・・。・・・おバカですみません。この本読んで、学ぼうと思ってたんですが、たぶん無理です(泣)。根本がエレガントじゃないし、イケズを理解できて自分ごとに変換できる回路がないんです・・・悲しい。 100年単位でお隣同士、角突き合わせて揉めてもいいことないから、オブラートに包んだイケズで伝える・・というのが、千年の都、京都。それが有効であるという道理もわかるんだけど、そのイケズを理解できない人を見下してるような気がするのは、私のひがみでしょうかねぇ・・・。作中では、「打ち返せなくても問題なし」ってあるんですけどね。「あらあら、この人はぶさいくやねぇ」って、けっこう悪意があるように感じるんですが?ちっとも「問題なし」な気がしません・・・。エレガント・京都に対する、私のひがみなのかしら・・・。 第2章「[シチュエーション別]エレガ…

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『学力よりコミュ力 ~無理しないコミュニケーション術~』/菅広文 〇

学力よりコミュ力 無理しないコミュニケーション術 [ 菅 広文 ] - 楽天ブックス お笑いコンビ「ロザン」の菅広文さん。だいぶ前に『京大芸人』や『京大芸人式日本史』を読んで以来の菅さんの書籍ですが・・・。実は私、You Tube「ロザンの楽屋」をチャンネル登録していて、動画UPされれば必ず拝聴しております(笑)。なんせ高学歴芸人として名高いお二人、ニュースバラエティ番組にも出演されその見識を発言するだけの知識や確固とした自分をお持ちなので、世の中の出来事に対しての良識的な見方を学ばせてもらっております。な~んて、・・・正直言えばそんな堅苦しいことじゃなくて、お二人が楽し気にいろんな話題について語り合ってるのを見てるのが、微笑ましくて楽しいからなんですけど。本書『学力よりコミュ力 ~無理しないコミュニケーション術~』を出版されるにあたって、チャンネル内でも紹介の動画(初のショート動画も)がありまして、「これは読まねば!」と図書館予約を早速入れました。初動が早かったおかげで、割と早めに順番が回ってきました。ありがたや。 本書のなかで語られているのはもちろん、「コミュ力がいかに大切か」「そのコミュ力とはどのようにして育つものなのか」「学力よりコミュ力だが、学力が不必要なわけではないこと」などです。菅さんの柔らかい語り口で、シンプルに説明されると「そうか~、なるほどな~、うん私もこれからその点に気を付けてみよう」とすぐに納得できるということで、やっぱり菅さんはすごい。しかも「確かにそうだ!」と思える…

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『ここはすべての夜明けまえ』/間宮改衣 〇

ここはすべての夜明けまえ [ 間宮 改衣 ] - 楽天ブックス 2123年、という記述から始まる、とある女性の記録。ひらがなが多く読点が少なく、少々つたない話し言葉の文章は、ふわふわと漂いながら何気ない調子で進んでいきます。間宮改衣さんのデビュー作、『ここはすべての夜明けまえ』は、100年まえに〈ゆう合手じゅつ〉なる身体の機械化処置を受けた25歳の女性の記録を、平坦に雄弁に語っていく。 ひらがなを多用し、読点が少なく、ふわふわと漂うような平易な文章で、100年前に〈ゆう合手じゅつ〉なる身体の機械化処置を受けた女性の記録は進んでいきます。彼女の名前は表記されず、地球環境が劣悪化していく中で移り行く家族の物語を語り続ける。彼女の名前だけが空白で記されているのには、どんな意味があったんでしょう。彼女本人の記憶から、自分の名前だけを消去してしまったのか。それとも、彼女に名前を与えないことで、読者に彼女のイメージを固定化させないという意図があったのか。読者の共感(彼女への一体化)あるいは、逆に切り離しを狙ったのか。どれも、アリだな・・・と思えました。私は「  」という空白に、何故か「しろ」というひらがなの名前を当ててました。表紙に真っ白な女性のイラストが描かれてたのに引っ張られたのと、ひらがなを多用したページに空白を多く感じたので。しろさんの物語は、恋人となった甥との穏やかな日常や、汚染された環境を淡々と描いていて、これはディストピアSFだなぁと感じました。 他に、ゆう合手じゅつを受けた人間は、いなか…

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『亡霊の烏』/阿部智里 ◎

亡霊の烏 [ 阿部 智里 ] - 楽天ブックス 阿部智里さんの〈八咫烏世界 シリーズ〉は、華やかな姫君たちの后の地位や一族の野望をかけて華やかに競い合う物語から始まり、ドロドロとした政争、外界からの侵略、外界との関わりの真実とその歪さ、決定してしまっている世界の崩壊、それでもなんとかそれを引き延ばし融合させようという努力、苦渋の独裁、内乱の萌芽・・・と、壮大なドラマが描かれてきました。本書『亡霊の烏』は、その大きな流れに更なるうねりを加える物語となりました。 雪哉・・・。私にとって〈博陸候雪斎〉は今でも、真の金烏・奈月彦に振り回されながらも、より良き山内を作り上げるために奔走する、真摯な青年なのですよ。奈月彦の崩御から様々な分岐を経て、独裁者として君臨しようとも、それでも尚〈雪斎〉ではなく〈雪哉〉であり、真に山内の未来を憂い、悲壮の志を隠して冷徹を装っている・・・と。物語を読み進むにつれ、彼がすべての矢面に立ち最終的な犠牲になることで、なんとか山内の崩壊を減速化し外界との融合を少しでも穏やかな方向へ持って行こうとしているのだろう、という推測は確信に近くなるのですが。山内の人々のギリギリの幸福のために、自らを擲って世界を守ろうとするその孤独が、本当に切ないです。彼が物語を去る瞬間、登場人物たち誰にも顧みられなくても、読者たちはきっと彼の献身に心を動かされることでしょう。少なくとも、私はきっと、泣く。私が「雪哉、よかったね」というラストは、来ないんだろうなと思います。でも「雪哉、頑張ったね、ありが…

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