『終活中毒』/秋吉理香子 ◎
終活中毒 (実業之日本社文庫) [ 秋吉 理香子 ] - 楽天ブックス
前作『婚活中毒』を読んだときに、後味が悪い・・・毒されてしまう・・・と思ったんですが、本作『終活中毒』も、なかなか毒されますよ、秋吉理香子さん!!なんせ、テーマが〈終活〉でしょう?50代半ばの私にとっては、婚活よりずっと身近な「活動」なわけですよ。4つの終活が描かれ、どれもなかなかに毒々しいです。
「SDGsな終活」余命宣告された女性と結婚し、彼女の死を待つ男。「最後の終活」久しぶりに帰ってきた息子と、家の整理をしていると。「小説家の終活」わだかまりのあった女流小説家の形見分けで受け取ったワープロから出てきたものは。「お笑いの死神」癌を患うお笑い芸人の舞台の客席に、笑わない黒づくめの男が現れる。
「SDGsな終活」は、男の目論見がうまくいくわけないだろうな、と思ってたら、とんでもない方向から毒がふりまかれ、しかも跡形もなく消される結果になるとは、本当にびっくりしました。悪いことってできないのねぇ・・・っていうか、なかなかに「妻」の方も大胆だなと。そして、お金があるってすごいことなんだなとも思いました(笑)。ざまぁ感が半端なく、ある意味、爽快かも?
このレビューの冒頭で「毒される」と書きましたが、実は「SDGs~」以外は、イヤミス感は少なめなんですよ。だけど、〈毒〉なのは事実です。「最後の終活」では、まだら認知症の老人に取り入る詐欺師の存在というどんでん返しの後に、心温まるラストが来て、ホッとしました。でも、なんだか「自…









